第五幕その二
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「城壁をどける位はね」
「もう厭わないで」
「そうしてですね」
「きちんと区画をして」
「そうしてやっていかないといけないですね」
「奇麗なままでいたいなら」
「そうよ、整理整頓になるかしらね」
この場合はというのです。
「そうしないとね」
「そうしたらこの町みたいにですね」
「奇麗になるんですね」
「奇麗なままでいられる」
「事前によく考えて区画をして」
「それで手間暇をかけることですね」
「そうよ、まあそうしたお話はこれ位にして」
それで、というのでした。
「今からね」
「はい、お昼ですね」
「皆で食べましょう」
「何処かのお店に入って」
「そうしてですね」
「美味しいものを」
「ええ、さて今日は何を食べようかしら」
ジュリアが町の中を見回してお店を探しているとです。
ふとロシア料理のレストランを見付けて皆に言いました。
「あそこにしようかしら」
「ロシア料理だね」
「ええ、あそこはどうかしら」
木樵に応えました。
「ふと目に入ったけれど」
「僕は食べる必要がないからこれといって言えないけれど」
それでもとです、木樵はジュリアに答えました。
「皆が食べたいならね」
「それならなのね」
「それでいいんじゃないから」
「そういえば最近ロシア料理は食べていないんじゃ?」
ジャックはこう言ってきました。
「僕が見た限りだけれど」
「そういえばそうね」
ジュリアはジャックの言葉でこのことに気付きました。
「それじゃあ」
「うん、ナターシャも喜ぶだろうし」
かかしはナターシャを見て言いました、小さなお友達の一人を。
「いいと思うよ」
「最近中華料理にアメリカ料理にで」
ジュリアは言いました。
「それならね」
「丁度いいタイミングだね」
「今朝はお握りだったし」
和食です、言うまでもなく。
「ハヤシライスとかも食べてるし」
「これも日本の食べものだね」
「今晩はシェラスコを食べるつもりだし」
こちらはブラジル料理です。
「それなら」
「よし、じゃあお昼はロシア料理にしよう」
モジャボロもジュリアに言いました。
「ナターシャのお国でね」
「ええ、そうしましょう」
ジュリアはナターシャにお顔を向けて皆に答えました、見ればナターシャはジュリアの決断ににこりとなっていました。
「それじゃあね」
「よし、じゃあ僕達は一緒のテーブルにいてね」
「皆が食べる姿を見せてもらうよ」
「いつも通りね」
かかしと木樵、ジャックはこう言ってでした。
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