第32話
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てアリサ達はそれぞれの顔を見合わせて頷いた後力強く答えた。
「わかりました。だったら、わたしも生徒会長として……みんなの先輩として全身全霊でサポートするね。」
「勿論僕もトワと一緒にサポートさせてもらうよ。アンも含めて帝国各地に散っている学院生達も気持ちは君達と同じだと思うから、きっと協力してくれると思うよ。」
「トワ会長、ジョルジュ先輩………本当にありがとうございます。」
トワとジョルジュの心強い言葉にエマはZ組を代表して感謝の言葉を述べた。
「どうやらこれで決まりのようですな、殿下。」
「ああ。まさかここまでの答えが聞けるとは思わなかったよ。」
「ふふっ、さすがのあの娘も彼らがこんなにも早く答えを出したことを知ったら驚くでしょうね。」
「どうでしょうね?レンちゃんなら、それすらも予想していてそうですし。」
アリサ達の様子をアルゼイド子爵とオリヴァルト皇子が微笑ましそうに見守っている中、シェラザードとアネラスはそれぞれアリサ達に答えを迫ったレンの顔を思い浮かべて苦笑していた。するとその時扉がノックされ、ノックに気づいたその場にいる全員は扉に注目した。
「誰だい?」
「――――エリゼです。会議中の所、申し訳ございません。皆様の夕食をご用意致しましたので、夕食の配膳をさせて頂いてもよろしいでしょうか?」
オリヴァルト皇子の問いかけに対して扉の外にいる人物―――エリゼが答え
「ああ、ちょうど話し合いも終わった事でみんな一安心した事でお腹が空いて来ているだろうから、是非お願いするよ。」
「え?……―――かしこまりました。失礼します。」
オリヴァルト皇子の答えを聞いて一瞬呆けた声を出したエリゼだったがすぐに気を取り直して、扉を開けて料理が入った大鍋や束になっている銀製の皿等を乗せたグルメカートと共に部屋に入って来た。
「クンクン……ん〜?何かどこかで嗅いだことがあるいいニオイだね〜?」
「犬か、貴様は。」
「はしたないですよ、ミリアムちゃん……」
グルメカートに乗っている大鍋から漂って来る匂いを嗅いだミリアムの様子にユーシスとクレア大尉は呆れた表情で指摘し
「この香りは………ハヤシライスのルーだと思いますわ。」
「あ……っ!」
「ど、道理で僕達も覚えがある香りな訳だ……」
「フフ、2日目のガレリア要塞で出たハヤシライスは前日の食事と比べると天と地の差だから、あんた達のハヤシライスへの印象が深くなったんじゃないかしら?」
「確かに前日の食事は酷かった。」
「あれはあれで印象深かったが……」
「アハハ………」
シャロンの推測を聞いたアリサは声を上げ、マキアスは苦笑し、サラの推測に続く
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