第32話
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。」
「そ、そんな人が離反の可能性がある人だなんて………」
「………どうやら”鉄血の子供達”は一致団結して”鉄血宰相”に仕えているって訳じゃないようね。」
「………………」
かつての出来事を思い出したシェラザードに問いかけられたオリヴァルト皇子は頷いて説明し、オリヴァルト皇子の説明を聞いたアネラスは信じられない表情をし、サラは静かな表情で呟いて複雑そうな表情で黙り込んでいるクレア大尉を見つめた。
「”本物の戦場”に出陣する義務があるラウラ達は全員特務部隊の指揮下に入る事に賛成か………」
「後は出陣義務がない私達ですね………」
「「……………」」
静かな表情で呟いたガイウスに続くように複雑そうな表情で答えたエマの言葉を聞いたアリサとエリオットはそれぞれ辛そうな表情で黙り込んでいた。
「あれ?委員長は”特務部隊”の指揮下に入る事に賛成なんじゃないの〜?特務部隊の指揮下に入れば、諦めかけていた”シメイ”とやらを果たせるんでしょう〜?」
「そう言えばいいんちょはリィン特務准将が”騎神”を手に入れるように導く事がいいんちょ――――”魔女の眷属”の”使命”だったね。」
「そ、それは…………」
「………ま、少なくてもアタシは賛成ね。自分達が担当する”起動者”が”騎神”を手に入れるように導く事がアタシ達―――”魔女の眷属”が果たすべき”使命”なんだからね。ひょっとしたら、トールズ士官学院に入学できればリィンと邂逅できるって占いも今の事かもしれないしね。」
「へ………占いでトールズ士官学院に入学すれば、リィン特務准将と邂逅できるってどういう事なんだ?」
ミリアムとフィーの指摘にエマが複雑そうな表情で答えを濁している中静かな表情で答えたセリーヌの話の中で気になる事が出て来たマキアスは呆けた声を出した後エマとセリーヌに訊ねた。
「その………私達”魔女の眷属”の中で占いを得意としている方がいらっしゃいまして……その方に占ってもらった所、私とセリーヌが導く”起動者”―――リィンさんは私がトールズ士官学院に入学すれば、必ず邂逅できるという結果が出たんです。」
「ええっ!?じゃあエマ達がトールズ士官学院に来た理由って……!」
「リィン君達と邂逅する為だったのか………」
「お兄様………」
エマの説明を聞いたアリサが驚いている中重々しい様子を纏っているオリヴァルト皇子の様子をアルフィン皇女は心配そうな表情で見つめていた。
「トールズ士官学院に来た当初は困惑したわよ。リィンはエマと同じクラスにならなかったどころかトールズ士官学院に入学すらしていなかったのだか
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