第32話
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ば高い程強力な”力”を持っていると言われているわ。」
「ええっ!?こ、”公爵”!?」
「しかも爵位持ちの悪魔は爵位が高ければ高い程強力な”力”を持っているとの事だから、爵位の中でも頂を冠する”公爵”の爵位を持つそのアムドシアスという”魔神”も凄まじい”力”を持つ存在なのだろうな………」
「おいおい……エクソシストの役割も兼ねている星杯騎士団が知れば、洒落にならない事が起こるんじゃねぇのか?」
エマとセリーヌの説明を聞いたエリオットは驚き、ラウラは重々しい様子を纏って呟き、トヴァルは疲れた表情で溜息を吐いた。
「話を戻すけど………フィー、あんたは本当にそれでいいの?特務部隊の指揮下に入ったら、最悪自分の手で”西風の旅団”の猟兵達を殺す事になるかもしれないわよ?」
「………ん。例えどんな相手であろうと”戦場”で”敵”として出会えば、どちらかが倒れるまで終わらない事は猟兵時代に団長達から教わっていたから覚悟もできている。」
「フィー…………」
真剣な表情をしたサラに問いかけられたフィーは一瞬僅かな辛そうな表情をしたがすぐに冷静な表情になって頷いて答え、フィーの様子をラウラは心配そうな表情で見つめていた。
「ん〜………ボクも特務部隊の指揮下に入る事に賛成かな〜。メリットを考えると、そっちの方が断然いいし、自由に行動した所で学生のボク達ができる事なんて大した事はないし、どうせメンフィルによって内戦が終結させられるんだから、いっそ開き直ってメンフィルと一緒にさっさと内戦を終結させた方がいいと思うしね〜。」
「ミリアムちゃん………」
「その………ミリアムは本当にそれでいいのか?特務部隊の指揮下に入ったら、今もどこかで生きていると思われるオズボーン宰相を裏切るような事になると思うが………」
フィーに続くように答えたミリアムの答えを聞いたクレア大尉は複雑そうな表情をし、マキアスは複雑そうな表情でミリアムに訊ねた。
「アハハ、オジサンはそんな細かい事は気にしないと思うよ。特にレクターとか、いつ裏切るかわかんない人で、オジサンはその事も想定してレクターを重用しているしね〜。」
「お願いしますから、そう言った問題発言を何の躊躇いもなく口にしないでください、ミリアムちゃん………」
無邪気な笑顔を浮かべて答えたミリアムの爆弾発言にその場にいる全員が冷や汗をかいて表情を引き攣らせている中クレア大尉は疲れた表情で指摘した。
「レクター………確かあんたがエレボニアに帰国する直前にグランセル城を訪問した”鉄血宰相”の傍にいた妙に隙のない足運びの書記官ね?」
「ああ。彼も”鉄血の子供達”の一人で、主に裏からの手回しや交渉を得意としている宰相殿自慢の秘書さ
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