第32話
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楽を愛する魔神”と語っているがね。」
「”美を愛する魔神”にして、”音楽を愛する魔神”とか意味不明なんだけど………」
「フン、どこぞの仮面怪盗を思い出させるような謳い文句だな。」
「そ、その”仮面怪盗”ってまさか………」
「フフッ、そう言えば”怪盗紳士ブルブラン”は”美”に関して独自の拘りがありましたわね。」
「”音楽を愛する魔神”なのだから、音楽が好きなエリオットならばその”魔神”と仲良くできるかもしれないな。」
「ええっ!?そ、そんなとんでもない存在と仲良くする事なんて、できないと思うんだけど………」
オリヴァルト皇子の説明にその場にいる全員は冷や汗をかいて脱力している中アリサはジト目で呟き、呆れた表情で呟いたユーシスの話を聞いてある人物を思い出したマキアスは表情を引き攣らせ、シャロンは苦笑し、ガイウスの推測を聞いたエリオットは驚いた後戸惑いの表情で答えた。
「そう言えばお兄様がリベールの旅行の際、”美”を巡る二人の好敵手と出会い、その内の一人があの”怪盗B”との事ですが、もしかしてもう一人の方が……」
「―――その通り。プリネ姫の使い魔であるアムドシアスも”美”を巡る我が好敵手なのさ。」
「ハア………一人でもまともに相手にしていたら疲れる存在であるあんた達3人が揃った事を考えると、ゾッとするわ……」
「アハハ……エステルちゃん達の話だと一度だけ3人揃った事があって、その時もエステルちゃん達は物凄く疲れたって言っていましたね……」
ある事を思い出したアルフィン皇女の問いかけにオリヴァルト皇子は髪をかき上げて笑顔で答え、オリヴァルト皇子の答えにアリサ達が脱力している中シェラザードは疲れた表情で溜息を吐き、アネラスは苦笑していた。
「まさか”一角公”がそんな酔狂な性格をしているなんてね………ソロモン72柱の大悪魔の名が泣くわよ………」
「さっきから気になっていたけど、その”ソロモン72柱”って一体何?」
「セリーヌ君は”大悪魔”って言っていたけど………」
疲れた表情で呟いたセリーヌの話を聞いたフィーは首を傾げて訊ね、ジョルジュは不安そうな表情で呟いた。
「”ソロモン72柱”とは古文書などに載っている古の王―――”ソロモン王”が使役したとされている72柱の大悪魔達です。恐らく七耀教会の”聖典”にも載っている有名な悪魔だと思います。」
「”ソロモン72柱”の悪魔達はどれも上位悪魔や最上位悪魔ばかりで、中には”魔王”もいてね………序列第67柱のアムドシアスは”公爵”の爵位を持っていると言われているわ。……先に言っておくけど、悪魔達の”爵位”は人間達の爵位と違って、その悪魔達それぞれが持つ”力”によって評価されているから、爵位を持つ悪魔は爵位が高けれ
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