第31話
[2/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
言って彼女の言動から判断すると、多分彼女は姉さんの件には関わっていないと思うし、彼女もラウラのように僕の貴族に対する気持ちを思い直させてくれた貴族だと思っている。」
「マキアス……」
「アハハ、ユーシスは違うみたいだね〜。」
「フン……」
セリーヌの指摘に対して複雑そうな表情で答えたマキアスの答えを聞いたラウラが苦笑している中無邪気な笑顔を浮かべて呟いたミリアムの発言にその場にいる全員が冷や汗をかいて表情を引き攣らせている中ユーシスは鼻を鳴らし、何も語らなかった。
「でも、ステラ特務大佐はどうしてメンフィルに亡命したんでしょうね?貴族の令嬢なんですから、多分平民とは比べ物にならない贅沢な生活を過ごしていたと思いますし。」
「まあ、国や実家を捨てる程なんだからよっぽど深い事情があったんでしょうね。」
「………なあ、ミリアム。ステラ特務大佐がメンフィルに亡命した理由とかも”情報局”は把握しているのか?」
アネラスの疑問に対してシェラザードは静かな表情で答え、二人の会話を聞いたマキアスはミリアムに訊ねた。
「ん〜、あくまで推測になるけど、多分”政略結婚”が嫌でメンフィルに亡命したんだと思うよ〜。」
「政略結婚ですか………」
「ま、同じ女として好きでもない男と無理矢理結婚させられる事が嫌で家出する気持ちはわかるけど………」
「家出どころか実家や故郷を捨て、メンフィルに亡命したのですから、ステラ様のお相手はステラ様にとって相当結婚したくない相手だったのでしょうね。」
「まあ、”ディアメル伯爵家”は”四大名門”に次ぐ名門貴族らしいから、相手の家柄は文句なしだろうな。……にしても、深窓の令嬢みたいに見えるあのお嬢さんにそこまでさせる相手って一体何者なんだ?」
ミリアムの推測を聞いたエマは複雑そうな表情をし、サラは疲れた表情で溜息を吐き、シャロンは静かな表情で呟き、トヴァルは呆れた表情で溜息を吐いた後疑問を口にした。
「………ステラ嬢の婚約相手はカイエン公のご子息にして跡継ぎであるナーシェン・カイエンです。」
「ええっ!?カ、カイエン公の!?」
「まさかステラ特務大佐が今回の戦争で戦死したナーシェン卿の婚約者であったとは………」
「しかもステラ特務大佐はメンフィル軍の一員として、今回の戦争に従軍して貴族連合軍と矛を交えたからな。もしかしたらナーシェン卿の戦死にも関わっていたのかもしれないな。」
クレア大尉の答えを聞いたエリオットは驚き、ラウラは重々しい様子を纏って呟き、ユーシスは真剣な表情で推測した。
「………ユーシスさんの推測は当たっているかもしれませんわ。」
「アルフィン?それは一体どういう事なんだい?」
するとその時ア
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ