第31話
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〜パンダグリュエル・パーティーホール〜
「へ………マ、マキアスが”特務部隊”の”副将”の一人であるステラ特務大佐と因縁があるって、どういう事……?」
「………………」
「ミリアムちゃん!みだりに個人の事情を本人の許可もなく、勝手に口にしないでください!」
ミリアムの言葉に呆けた後戸惑いの表情のアリサに視線を向けられたマキアスは複雑そうな表情で黙り込み、クレア大尉は声を上げてミリアムを睨んで注意した。
「そう言えば帝都の”特別実習”の時にマキアスが貴族嫌いになった理由を教えてもらったけど、もしかしてそれと関係があるの?ステラ特務大佐も”元”とはいえ、エレボニアの貴族みたいだったようだし。」
「あ……っ!」
「確か……姉同然であった従姉殿の件だったな………」
かつての事を思い出したフィーの言葉を聞いてフィー同様思い出したエリオットは声を上げ、ラウラは重々しい様子を纏って呟いた。
「………ああ。”姉さん”と婚約していながら、自分の家の跡継ぎと姉さんとの結婚を潰す為に姉さんに嫌がらせや脅しをした実家にして最後は姉さんを裏切った事で姉さんが川に投身自殺する一番の原因を作った跡継ぎの実家である”伯爵家”は”ディアメル伯爵家”なんだ………」
「ええっ!?という事はステラ特務大佐は……!」
「マキアス君にとっては大切な家族を死へと追いやる事になった原因の実家の人だったのか………」
「マキアスさん……」
「……………」
「まさかマキアスさんや知事閣下にそのような事情があったなんて……」
「知事閣下が”革新派”に所属したのも、その件も関係していたかもしれないね……」
「家族を死に追いやった貴族達に対する”敵討ち”の為ですか……」
重々しい様子を纏って呟いたマキアスの説明を聞いたトワは驚いた後不安そうな表情をし、ジョルジュは複雑そうな表情で呟き、エマは心配そうな表情でマキアスを見つめ、ユーシスは重々しい様子を纏って目を伏せて黙り込み、アルフィン皇女は辛そうな表情をし、オリヴァルト皇子は疲れた表情で呟き、アルゼイド子爵は重々しい様子を纏ってオリヴァルト皇子の推測の続きの言葉を口にした。
「なるほどね……ただでさえ、その件もあるのにあのステラって女騎士は家族や祖国を捨ててエレボニアの戦争相手であったメンフィルに亡命した挙句今回の戦争にも参加して貴族連合軍―――エレボニアの兵達を殺した上、しかも和解の為にメンフィルに贈与される事になったエレボニアの領地の領主―――メンフィルの貴族にもなるから、あんたにとっては色々な意味で複雑でしょうね。」
「君の言う通り、ステラ特務大佐に対して複雑な気持ちがないとは言えないけど、幾ら彼女が”ディアメル伯爵家”の人だからと
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