第04話 中帝国侵攻 ターン03,04
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ンの街で二人の女性を見かけた。
一人はアイドルとして磨かれる前の地味な少女レーティア・アドルフ。
一人はアイドルを磨こうとする敏腕プロデューサー“宣伝相”グレシア・ゲッペルス。
彼女たちは一年後に選挙に当選し政権の中枢を掌握する。
「ドクツから同盟の打診があるかもしれない。宇垣外務長官に相談しないと」
続いてのレポートに目を向ける。
最盛期に比べ衰えたとはいえ、軍事力、経済力、植民地数において
今もなお世界の中心たるに相応しい世界最大の帝国――エイリス。
第一次宇宙大戦以降は宇宙の『名誉あるバランサー』であることを標榜し、
友好関係にある国々、植民地の経済と安全の安定化に勤めてきた。
「当然ながら第三帝国の動きに対してロンドン宮殿の女王と騎士たちは黙ってはいない」
再び欧州大戦が勃発。その火の粉は間違いなく宇宙全体へと広がるだろう。
――――御所内、御前会議――――
先週、日本近海に惑星規模の大怪獣富嶽が出現し、
総旗艦の長門の艦上で帝による神風の儀式が行われた。
猫平内務長官はコミケで欠席、
宇垣外務長官はガメリカ外交で飛び回っている。
熱くなった山下陸軍長官が、
「今こそガメリカに対して宣戦布告をすべきです」と宣うが、
さすがに帝ちゃんと一緒に止めに入る。却下で。
参加者も少なく御前会議は早く終わった。
知らない間に柴神様が仲間になっていた。
東郷長官が神風の儀式に参加した際にお会いし誘ったらしい。
柴神様は正真正銘の日本帝国の現神様である。
海軍司令部に所属し提督として参加するとのことだが……。
――――中帝国の終焉――――
修理を終えた艦隊を再編し中帝国が占有する最後の星域ア・バオワ重慶に向う。
山本中将、南雲中将に代わって第三艦隊が侵攻に加わる。
第三艦隊は東郷海軍長官の指揮下では初の外征となった。
東郷艦隊、伏見艦隊、小澤艦隊、田中艦隊の四艦隊で星域を撃破。
陸軍がア・バオワ重慶を占拠し、幼少のシュウ皇帝は行方知れず中帝国との戦争は終わった。
現地の管理担当には船山暇太郎少将が着任することになった。
ア・バオワ重慶から日本に戻って来たら
さっそくガメリカ外務長官から中帝国の件で通達があった。
『日本帝国が武力支配した中帝国の領地を即刻ガメリカに明け渡すべし(以下略)』
さすがに山下陸軍長官のみならず宇垣外務長官もぶち切れです。
東郷海軍長官と私こと伏見軍令部総長も
ガメリカからの不当な要求に対して反対を表明。
帝ちゃんも考えた末に国家の主として決断を下す。
「いち国家として言うべき主張はきちんと言わなければなりません。
無理なことは無理とはっきり言いましょう。」
そして数日
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