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ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第248話 祝勝会と思い出話
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なぁ……?」
ユウキはびくっ と震えたのを見て 図星であると言う事がよく判った。
後、少し訂正すると…… リュウキの場合はまた別だ。上目遣いとか、可愛らしく とかそう言うの通じそうにないから。
「リュウキさんの言う通りだね。と言う訳で ユウの話! シウネーよろしく!」
「はいっ」
皆が注目する中で ユウキはただただ顔を赤くさせて、そして唇を尖らせてしまっていた。
「ユウキはアリになったんだけど…… アリだから 当然甘い物が好きなんだよね? 木の樹液とか。ハチミツとか。それをぺロっ て舐めたら本当に嬉しそうに笑っててー」
「ぅぅ。ほ、ほんとにすっごく甘くておいしかったんだってばぁ……」
「あはははっ それは私も体感してみたいねー。でも それがポカミスなの??」
シウネーの話を訊いて、レイナが首を傾げる。そこまで行けば、美味しそうに樹液を舐めている姿が目に浮かんで微笑ましい気持ちしかわかない。……姿形は兎も角として。
シウネーはそれを訊いて またニコっ と笑った。
「ここからなんですよ? ユウキはあまりの美味しさからか、ほんとに夢中になっちゃって、どんどん舐め続けて、追い続けて……」
「わ、わーわーーっ」
シウネーはにこりと笑って言った。
「私たちは虫なので。人間の男の子に捕まっちゃったの。そのまま罠の中にまで入っていっちゃってね? 『みんなーーっ たーーすけてーーーっ!』って感じで捕らわれのお転婆アリ姫になっちゃって。皆笑ってたの」
「わ、わーーわーーーっっ!」
捕まって、籠の中で ユウキが叫んでる。そんな光景が直ぐに浮かぶ。
皆はあの手この手で助け出そうとしてて……。でも中々上手く行かない。それは当然だ。だって、皆笑いを堪える方に一生懸命だったから。
「「あはははっ!!」」
「ふふふ……」
アスナもレイナも、リュウキも笑っていた。
ユウキはただただ、顔を赤くさせつつ 最終的に自分自身も笑うしかないのだった。
「でも ほんといいなぁー みんなで色んな世界を旅してきたんだね……」
「うん。だって 世界中を旅する〜 って言う話よくあるけど、VR世界も凄い勢いで広がってるし、その時代が始まったばかりだから、こんなに旅をしてる人達はきっとみんなくらいだと思うよー」
アスナもレイナもそう言って笑っていた。
内容の濃さ
(
・・・・・
)
を考えたら決して自分達も負けていない程の旅だったと思うが、仄々と楽しく皆で、と言ったら ユウキやラン達の方が良いって思うだろう。
あの世界での旅が、……戦いが無ければ 今の皆とは知り合えていないから、決して自分達を否定する訳じゃないが、それでも 楽しそうに旅をしてきたユウキ達の事が少しばかり羨ましかったか
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