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ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第248話 祝勝会と思い出話
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を強く望んでいる事もよく判る。
でも……やっぱり駄目だった。
「あの…… 本当に嬉しいんです。そういって頂けて心から嬉しいんです。ですが……」
ランが必死に言葉を紡ごうとしていた時、ユウキも表情を落としつつも続いた。
「ボクたち、春にはもう解散しちゃう……から。もう、この世界の中に入ってくる事も……きっと、出来ないって思うから……」
2人の言葉。
消え入りそうな言葉だったが、それでも強く伝わってきた。重いとさえ思えた。
「(何か……あるんだ。きっと 皆にも……何かが)」
リュウキは さっきまで明るかったラン。はしゃぎ、明るすぎって思うくらいに元気だったユウキの変わりようを見て そう思った。
誰しもが心に何かを抱えているものだと言う事はよく判る。自分が、自分達がそうだったから。そして それが簡単に解決できる様なものではない、と言う事もよく判っていた。
だって、自分達がそうだったから。
葛藤し 悩み、苦しみ続けて、それでも抗い続けて…… 沢山助けてもらって、漸く晴れたんだ。
そして、知っている事だってある。
悩み、苦しみ。……自分自身は それらの心の闇に、光を灯す事が出来た。光をくれたから……出来たんだ。でも世の中には 必ずしも光が訪れる訳じゃない。解決出来ない事だってある、と言う事も判っている。全てが上手くいく事なんて……なかなか有り得ない。奇跡でも起きない限り。
リュウキがそう感じていた間、アスナやレイナは ギルドに入ろうと……ではない。皆と友達になりたい、と願いを言っていたが、良い返事は帰ってこなかった。
『自分が経験してきたものとはまた違った種の何かを、このギルドの皆は背負っている。そして、……今の自分達ではどうする事も出来ない』
それが導き出されたリュウキの答えだった。
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