暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第248話 祝勝会と思い出話
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ナだってよく判る。比較的自由に出来たのは、まず間違いなく姉のおかげだと言う事をレイナは自覚していたから。
 
 周囲から見れば バランスが取れてた2人、と見えるのだが それを本人たちが自覚出来るかどうかは別だったんだ。

 そして もしも――戻ってしまうのではないか? と言う恐怖に関してはリュウキだってよく判っている。

 嘗てあの世界で それに恐怖し身体を震わせた事があったから。親愛だけじゃなく、最愛も知った。そう思える人も出来た。大切な友も出来た。それらの感情を忘れる様な事は決してない、と強く想うが それでも、可能性は0ではないと言うのが常だから。



「そうだね。うんっ 私もお姉ちゃんに賛成だよ。私も皆ともっともっと話しがしたいから。皆の事、沢山知りたいから」
 
 レイナもアスナの言葉を訊いて頷きながら言葉を紡いだ。
 このスリーピングナイツの皆にはとても感じる所がある。それは《強さ》だった。

 ただ、戦いが強い。圧倒的にレベルが高く、全ての技術が高い。

 そう言ったものだけじゃない。でも どう言葉にしていいか難しいだが、確かに感じた。

 ……言うならば、()が強いと感じたんだ。

 皆と沢山話して、もっともっと深くつながり合えれば、レイナも今以上に強くなれる、と思えたんだ。
 
 
 そして、最後の1人であるリュウキ。

 アスナやレイナの言葉を訊いて、リュウキは少し時が止まった様な感覚があった様だが、いつの間にか自然と言葉が口から出ていた。

「…………そう、か。繋がり……だものな。オレもアスナやレイナの気持ちはよく判る。……オレも、知りたい事(・・・・・)があるから」

 リュウキにも願望はある。その願望が生まれたのは、……その願望が強くなったのは ランのあの言葉(・・・・)を訊いてからだ。


 だが、いつ切り出せば良いかが難しかったが、今が最適のタイミングだと瞬間的に理解出来たから。


 そして、3人の気持ちはよく判ったスリーピングナイツの皆。

 ランにとっては、喜ばしい事だと言える。全てが繋がる――そんな予感があったから。
 笑顔で 答えようと思った。心の底から歓迎しよう、と思った。


 でも――― それを口に出す事は叶わなかった。

 言動を…… いや、心を縛るものが、彼女には…… いや、彼女だけじゃない。ユウキに
も強くあったから。

 戦いの最中、そして 勝利したあの時もちゃんと口に出す事が出来たのに。それを望んでいた筈なのに、いざ目の前にした時に……声を出す事が出来なかったんだ。



『私の事は、気にしなくて良いですからね―――』



 そう言ってもらった。
 失言だって謝ってくれたけど、それ
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