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ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第248話 祝勝会と思い出話
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」
レイナもそっとリュウキの手を握って頷いていた。ただただ、感謝しかないんだ。
でも―― この時決めた事が 後々に少々波紋を呼ぶのはまた後の話。
「んっ よーし、みんなーっ 座って―!」
「直ぐに乾杯するからねーっ」
アスナとレイナはせっせと用意しつつ 皆に着席を促した。
「おっけーだよーっ! わぁっ 楽しみだなぁっ!」
「ほーら、ユウ。まだ ちゃんと座ってなさい」
ユウキは、待ちきれないっ! と言わんばかりの様子。それは宛ら尻尾を振り振りさせてる子犬の様だ。それを上手く抑えているランの構図は 本当にしっくりくるものがある。
「よぉー リュウキ! ま、一杯くらい付き合いなよ。ほら たしなむ程度で良いからさーっ!」
「あ、ああ……。うん。少し、くらいなら……」
流石にこの仮想世界では 現実世界の様にはならないだろう……? と思いつつも少々危機感が生まれるのは気のせいじゃないだろうな、とリュウキは心底警戒していた。
「あはは……。リュウキさん。しっかりとワタクシがフォローしますので……。ノリの扱いには慣れてますので……」
「う、うん。頼むよ……」
タルケンがそっと耳打ち。
その内容をはっきり聞いた訳じゃないが、ノリが訝しみ、訊き出そうとするが 今は乾杯が先、と言う事で後にした。
最高級の酒を、そして その他にもノリの希望で樽で仕入れたワインの栓を抜いて黄金色の液体をなみなみと注いでいく。色取り鮮やかなグラスが料理の前に並び、それでもう宴席の準備は完全に完了だ。
お次は誰が乾杯の音頭を取るのか、と言う点に関しては一同言うまでもない。
「え? え? ボク? ボクてーっきり リュウキかな? って思ったんだけど」
「……参考までに聞くが なんでだ?」
「だってほらっ! なんだか、その方が面白そうだもんっ!」
こう言うのに慣れて無さそうなリュウキが ちょっと緊張させて、それとなく赤くさせつつ ぎこちなく音頭を取る姿は、勇猛果敢に戦っていた時と比べてギャップがありすぎて面白そうだ、と ここまで考え抜いたユウキには拍手喝采を送りたい。
レイナも、普段より見知った仲間達だけの打ち上げなら兎も角、初めてのメンバーでの中心はリュウキにとってハードルが高い、と言うのは判っていたから ただただ笑っていた。
「……オレはいわば途中参加みたいなもんだ。今回の立役者はどう贔屓目で見ても ユウキかランの2人だろ? なら……判るよな?」
「うーん。どー思う? 姉ちゃん?」
「ふふ。そうね。私としてはリュウキさんも凄く活躍をしていたので、ユウと同じ意見なのだけど……」
リュウキの顔をみて それだけでもとりあえず満足ですっ と言わんばかりに笑うと。
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