第十七話「悪魔の子」
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「いいか! シャッフル同盟が到着するまでの間、何としてもターゲットを食い止めるぞ!?」
あとは、できるだけISの候補生たちをフォローすることも忘れてはならない。
『皆さん、準備はよろしいですか?』
トレーラーの各機よりノエルの声が聞こえた。
「ああ、いつでもいける!」
「久々のガンダムだ、腕が鳴るぜ!」
しかし、突如としてアクシデントが発生した。各機の画面より途端にエラーの表示が飛び出してきたのである。
「な、なんだ!?」
それどころか、機体が動かない。
「ノエル! ノエル!?」
マットが必死でトレーラーのサポート室へ連絡をいれるも、応答がない。
「くそっ! ここまできて……いったい何が起こったんだ!?」
マットは各機に通信を入れるも、やはいり無線は完全にシャットダウンされていた。
「こいつはまさか……!」
おそらく、いや……このような芸当は彼女しかできないはずだ。
「ちくしょう! 束のアマぁ!!」
彼らのMSにハッキングしてプロテクトをかけた。犯人は篠ノ之束である。彼女は意地でもISを活躍させようという根端だろう。何よりも、自分の妹を……
「天災め……!」
ユーグは動けないMSとなって悔しくそうつぶやいた。
ある浜辺にて
「アムロ……! アムロ、どこっ!?」
海岸を必死で走りながら有人のビーチから無人のビーチまで走りつつアムロを探すのは、明沙であった。先ほど、テムから電話が鳴りアムロが来てないかを問われたのだ。それを聞いて、彼女は不安に駆られて先生らがいないこの隙に宿を出てアムロを探し回っているのである。
「どこ行っちゃったの?」
そのとき、ふとアムロと思われる気配を感じた。僅かであるが旅館からそう遠くない無人のビーチから旅館へと近づいている。
――アムロ……!?
息を切らして、明沙は旅館へと戻ると、そこからアムロが向かう方向へ走り出した。
そして、たどり着いた場所がテトラポットの群れが広がる海岸である。その一角に腰を下ろす少年が一人、その姿を見て明沙は叫んだ。
「アムロー!?」
「……?」
その声にアムロは振り向いたが、彼女を数秒見てすぐに視線を波打つ海に戻した。
「アムロ、どこに行っていたの? アムロのお父さん、心配しているよ?」
「明沙……」
すると、アムロは再び彼女へ振り向いたとき、彼女はアムロから伝わる闇を感じた。
とてつもない不愉快な、怒りと悲しみをアムロから感じたのである。
「どうしたの……?」
いつもの根暗さとは違う風格に、明沙は心配になった。
「篠ノ之のやつは、まだ旅館にいるのか?」
「どうしたの? そんな怖い顔して……」
「……篠ノ之の奴は何処にいるかって聞いてんだッ!!」
アムロが怖い顔をして怒鳴った。それに、一瞬明沙はビクッとしたが、しかしア
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