第十七話「悪魔の子」
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も、最悪の相手だ……暴走福音がこのMAへ攻撃を行ったのだが、損傷個所が次々に再生されるという光景が映ったという」
「「……!!!ッ」」
マット達は、目を見開き唖然となる。予想したくもない最大の悪夢がよみがえる。
「まさか……」ルース
「まだ、しぶとく生きてやがったのか!」フォルド
「……デビルガンダム!」ユーグ
「織斑先生、福音のパイロットの状態は?」マット
「特に異状はないとのことだ」千冬
その後の情報によると、今のところDG細胞による被害は出ていないようだ。
「……IS及びMSの教員は訓練機のISとMSを使って空域を確保し、お前たち専用機持ちが本作戦の要となってこの迎撃任務を担当してもらう」
「そ、それって……!?」
俺が要と聞いて驚く。
「つまり……荒らしまわるそのMAを、我々だけで止めるということだ」
ラウラがわかりやすく説明した。
「はぁ!? 専用機持ち……先生、俺達は?」
ジュドーが質問した。
「無論、お前たちにも手伝ってもらう」
「マジかよ!?」
「一々、驚かないの!」
隣で凰が注意する。
「いや! 驚くだろ? そもそも、これ事態軍が解決するようなこったろ!?」
当たり前のことだとジュドーが言い返した。
「ふざけんなテメェー!! 教官がこそこそ隠れて、ヒヨッコ共に重役させろって根端かよ!?」
フォルドの怒号が響いて、真耶が慌てて千冬の後ろへ隠れた。
「フォルド教員、これ以上騒ぐのならご退場願おう」
千冬の目が強張る。しかし、フォルド以外のMS教員らは一斉に千冬とISの教員たちを睨みつけた。それも怖く。
「千冬先生! あなたは本気で言っているんですか?」
マットが問うと、千冬は平然な顔をして答えた。
「当然だ。今、十分な戦力で戦えるのは候補生か代表生の専用機とガンダム以外はない」
「だからといって、生徒を……それも未成年の子供たちを危険にさらすのですか!?」
「彼らとて、専用気持ちだ。それなりの責任を重んじている。逆に我々が行けば、足でまといになりかねん。それに、これは政府かの要請だ!」
――馬鹿げてる!
マットは思った。ISなら、自衛隊からISを派遣すればいいだけのことだ。それなのに、未成年の少女らを戦闘へ巻き込むなんて! と、マットにしてはとても許しがたい内容である。もちろん、他のMS教員も同意見だ。
「……千冬先生、今回ばかりは我々も目標の迎撃に参戦させていただきます」
「断る。本作戦の指揮官は私にあるのだ!」
「これ以上あなたの指揮に任せてはおけない! ここから先は我々が受け持つ!!」
マットが感情的になって千冬と激しく対立する中、天井から「ちぃちゃ〜ん!」と、誰かを呼ぶ声と共に激しい揺れが起こり、天井の一部が外れて中からもう一人の影が飛び出してきた。
……凝りもせ
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