暁 〜小説投稿サイト〜
転生・太陽の子
初めての海
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ん」

「光太郎さんにそのようなことはしませんよ。それより、シャワーを浴びるのでしたね。一緒に入りましょうか」

「い、イヤです」

拒否するイヴだが、セフィリアにバスルームに連れ込まれてしまう。そして30分後…。

「…やっぱりあなたは私の敵です」

自身の胸もとを見つめるイヴは、圧倒的な戦力差の違いに打ちのめされていたのだった…。










◆◇◇◆

翌日、朝食を終えた3人はこれからの交通手段を考えていた。流石に光太郎のバイクで3人乗りは出来ない。セフィリアがクロノスの車を使用しましょうと提案したが、最終的には列車を利用することにした。バイクも申請することで貨物列車に載せることができた。

そういえばアクロバッターたちは元気にしているだろうか。何だか無性に彼らを整備してやりたくなってきた。しかし流石にこちらの世界に駆けつけるのは不可能だろう。神様と連絡ができれば良いのだが…。

光太郎は売店で買い物をし、先に席に座っていたイヴとセフィリアの元に走った。何やらピリピリした空気であったが気のせいだろう。

「ほら、冷凍みかん買ってきた。みんなで食べよう」

光太郎は2人にそれぞれ手渡す。こういう旅には冷凍みかんだよな、と光太郎はやけに拘っている。イヴもセフィリアも初めて食べたようだが、気に入ってもらえたらしい。

「イヴ、私が皮を剥いてあげますよ」

「あ、ありがと…」

セフィリアに対して礼を言うのに何か抵抗があるのか、不服そうに礼を述べるイヴ。しかし光太郎はそれに気付かず、微笑ましくさえ思っていた。2人ともこういった和やかな旅は初めてだろう。イヴだけでなく、セフィリアにも様々なものに触れさせてやりたいと光太郎は心に決めた。

そこを老夫婦が通りかかり…

「あらあら、親子でお出かけですか? お嬢ちゃん、優しいパパとママで良かったわね」

3人にとって爆弾となる発言をかました。

イヴは即座に否定し、セフィリアは「…ああ、光太郎さんが旦那さんですか」と言葉の意味を理解し、それに少し遅れて理解した光太郎は、顔を紅くして老夫婦に説明した。










列車で長いこと揺られ、目的地が見えてきた。
ウトウトしていたイヴを起こし、光太郎は外を見るように促す。そこには水平線が見えていた。

「あれが…海?」

「海を見るのは初めてだろう? 今日、明日と海水浴でもして楽しもう!」

太陽の光が海面に反射し、キラキラと光り輝いている。そんな海を見つめ、イヴは年相応の子どものように喜んでいるように見えた。

列車を降り、バイクを降ろして今日の宿を取る。荷物を置いて海岸に向かった。海水浴シーズンであった為、海水客は多い。ルーベッ
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