暁 〜小説投稿サイト〜
転生・太陽の子
初めての海
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ンあまり見たことないみたいだね」

「あ、ああ。世の中はこんなに進んでいたんだな」

2人がそんな会話を続けていると、セフィリアが人差し指を静かに口元に当てがった。それを見て2人は口を閉じる。

そしてパソコンから声が流れる。

「…どうしたナンバーズIワン。任務は完了したのか?」

「クロノスへの入隊は断られました。クロノスの行う暗部が受け入れてもらえなかったようです」

「クロノスを否定するか。ならばいずれ我らに牙を剥くこともあろう。ならば今のうちに消せ」

「…私は彼に敗れました」

「…………なに?」

クロノス上層部の人物であるが、声に驚きがこもっていた。

「クライストも彼の持つ武器には一合も耐えれず消滅してしまいました」

「な、バカな。クライストはオリハルコンでできた最高の武器なのだぞ!」

「事実です。それ以上の武器を持たない時の番人クロノ・ナンバーズでは残念ですが全員で立ち向かっても同じことでしょう。ですので敵対は避け、徐々にクロノスを分かってもらえるように説得をしたいと思います。その為に、しばらく南光太郎を追うことにしたいのですが、その許可を頂きたいのです」

画面の奥の相手は誰かと相談している様子だ。そして答えが纏まったのか許可が出た。

「いいだろう。南光太郎を必ず懐柔せよ」

「はっ」

「そしてクライストを失ったお前を、いつまでも時の番人に据え置く訳にはいかん。一時的ではあるがIワンの席から外れてもらう」

「……分かりました」

そして通信が切れた。
パソコンがここまで進化していることに驚く光太郎と、セフィリアの報告に疑いを抱くイヴ。

「セフィリアさん、光太郎の説得をまだ諦めてないの?」

セフィリアを睨むイヴ。しかし柳に風といった様子でセフィリアは「どうでしょうね」と微笑んだ。背景に稲妻が走る。しかし当の光太郎は2人のそんな雰囲気に気付かず、パソコンを興味津々に触っていた。

「光太郎さん、よろしければパソコンをプレゼントしましょうか?」

「え、良いのかい?」

「セ、セフィリアさん! 先にシャワー行ってください。光太郎も部屋に戻って。光太郎はパソコン使えないから、もらっても意味ないよ」

「え、いや、使えないことはないと思うけど」

「…意味ないよね?」

笑顔であるが有無を言わせない姿勢だ。しかしイヴの思惑が伝わらない光太郎は「そんな不器用に思われてるのか…」と落ち込んで部屋に戻っていった。

そして部屋にはイヴとセフィリアだけになる。

「かわいそうなことをしましたね。落ち込んでしまっていましたよ?」

「言いましたよね? 光太郎にイヤなことさせるなら、あなたは私の敵です。クロノスなんて入れさせませ
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