セフィリアを縛るもの
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にはいかない。光太郎はセフィリアと向き合う。セフィリアは腰にかけていた長剣を鞘から抜く。未だどのような戦い方をするのか不明だが、油断はできない。
そして片手を天に掲げ、アクションを取る。
「変 身!!」
光太郎の体が光り輝き、RXとなった。トレインとイヴは光太郎のこの姿を見たことはあるが、初見であったスヴェンは「どういう原理だ」と空いた口が塞がらない様子だ。もっとも、トレインとイヴも分かっていないが…。
「俺は太陽の子! 仮面ライダーBlack、アール、エックス!!」
「それでは…始めましょう」
そして始まった。
最強対最強の戦いが!
剣を構えたセフィリアが動く。
それはまるで幽霊のように音も無く不規則な動線を描く。
桜舞おうぶ
達人でも会得するのに10年はかかるという無音移動術。それをセフィリアは完璧に使いこなしていた。
RXは驚くものの、その直後に放たれた幾度もの剣閃を両腕でガードする。あまりの剣速に、RXのガードした両腕から火花が散った。ガードを解いて構える頃には、セフィリアは遠くに離れている。RXの力を警戒してか、徹底したヒットアンドアウェイ戦法か。RXも近付いて掴みかかろうとするも、セフィリアの予測不可能な動きが捉えられない。
RXの目から見たセフィリアの動きは捉えられないスピードではない。しかし緩急、不規則な動きが何の気配も無く行われるその移動術は厄介であった。
その時、RXの両の赤目が光る。
「マクロアイ!」
セフィリアの動きを、幾度もの剣閃をガードしながら観察する。
そして捉える。セフィリアの使用する移動術の弱点を!
RXが拳を握ったのを確認し、セフィリアはすぐさま距離を置いた。
「ライダーパァァンチ!!」
しかし狙うはセフィリアでなく大地。
RXは真下に向けてライダーパンチを放つ。その衝撃は70t以上。大地は地震のように揺れた。その瞬間、セフィリアの完璧であった移動術に綻びが見えた。セフィリアの高速移動術。それを可能としているのは当然下半身からなる。しかしそれは平坦な場所に限られてしまう。つまり要かなめは大地。足元が激しく振動を起こせば動きにも支障を来す。だが流石はセフィリアといったところか、すぐに建て直しを図るが、その隙を見逃すRXではない。
跳躍し、一緒のうちに距離を潰してセフィリアの両腕を掴んで押し倒そうとする。が、合気のような流れでRXの体は大地に叩きつけられた。そしてセフィリアはすぐさま距離を取る。
その程度ではダメージのないRXはすぐに立ち上がる。
「流石ですね…」
「貴女のその強さ…並大抵のことで身につくものではない。そして貴女が好んで戦う人でない事が、戦ってみて
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