セフィリアの覚悟。RX vs 時の番人!!
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写真が何枚も貼られていた。
「何だこりゃ」
スヴェンは光太郎がRXに変身しているところを見ていない。目の前に出された写真を見せられても、子ども向けの特撮かと思ったくらいだ。
「南光太郎。あなたがギャンザ=レジックとの戦いでこの姿になり勝利を収めたこと、その後星の使徒と接触し、勧誘を受けた事も調査済みです」
ギャンザとの戦いは先日である。僅か1日足らずでこれだけ調べ上げる情報網に光太郎は恐怖を感じた。どこに組織の目があるかわからない。思っていたよりも厄介な組織のようだ。
「クロノスのことはハートネットから聞いているかもしれませんが、平和安定のため、クロノスの力となって欲しいのです」
「それって…光太郎に人殺しをさせるってこと?」
セフィリアの頼みにイヴが一番に言い返す。イヴはセフィリアから守るように光太郎の前に立っている。その後のセフィリアの言葉次第でイヴは跳びかからんばかりの雰囲気だった。それを察したのか光太郎はイヴの両肩に手を置いて落ち着かせる。しかしセフィリアは淡々とイヴのその疑問を返した。
「命令があればそうなります」
「帰って!」
イヴは瞬時に右腕を刃に変え、その切っ先をセフィリアに向ける。その行動に驚いてトレインは必死にイヴを宥めるが、イヴも引こうとはしない。
「イヴ、やめるんだ」
「光太郎の頼みでも、これだけは聞けない。
私、ずっと考えてた。
私に何ができるかを。
何がしたいかを。
私は…光太郎を守りたい!
光太郎にイヤなことさせようとするあなたは…私の敵です」
「そうですか…仕方ありませんね」
セフィリアは悲しい表情を浮かべる。目の前の少女は南光太郎のことを真摯に想っている。それは微笑ましいことだが、こちらにも任務がある。
「南光太郎。私と賭けをしませんか?」
「…賭け?」
「そうです。私と試合してください。私が勝てばあなたはクロノスに入る。あなたが勝てば、私は今後2度とあなたを勧誘しないと誓います。そして勝負の結果に関わらず、あなたには3000万イェンを差し上げましょう。どうですか?」
そう言ってセフィリアは立ち上がる。光太郎はハッキリ言って戦う理由がない。お金には興味がないし、クロノスには元より入るつもりはない。試合をしなくても拒否し続ければいいのだ。
光太郎はトレインに抑えられているイヴを見やる。
「離して、トレイン! 私がやる。女にはやらなきゃならない時があるんだよ」
「どこで覚えたんだよ、そんな言葉! 姫っちの気持ちは分かるけど無茶なんだって!」
先程のイヴの言葉は光太郎を勇気付けてくれた。こんな自分でも、あんな状態にあった少女の力になれたのだ。自分は…光太郎は今まで
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