セフィリアの覚悟。RX vs 時の番人!!
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のイメージであった。
「トレインも…自由になったんだね…」
イヴは立ち上がって光太郎の手を取る。いつか自分がこの人にしてもらったように、トレインも自由を手に入れたのだろう。トレインの普段の姿がそれを表している気がした。
「おう、自由に生きるのが一番だぜ!」
トレインはニカッと笑う。しかしその表情もすぐに驚きのものとなった。トレインは窓の外をその表情で見下ろしている。残りの3人は何事かとトレインを見やった。
「…クロノ・ナンバーズのトップがやってきたぜ」
あまりの突然の来訪者に、皆唖然としてしまっていた。
時の番人クロノ・ナンバーズのトップ、セフィリア・アークス。
特殊部隊のリーダーと聞いていたが、こうして目の前にその人物が現れた時にはその正体にトレイン以外全員が驚いていた。とても美しい細身の女性だったからだ。その瞳は心の中まで見透かされそうな程だ。
セフィリアはスヴェンから出された紅茶を受け取り、トレインの顔をジッと見ている。当のトレインは気まずそうに苦笑いを浮かべていた。どことなく怯えているようにも見えた。
「久しいですね、ハートネット」
「そ、そうだな!セフィ姐も元気そうでなによりだ、うん!」
突然声をかけられたトレインは、明後日の方向を見ながらそう言って笑う。その笑顔は引き攣っていた。
「あなたが…トレインの昔の上司なの?」
「ええ。そうですよ、お姫様」
イヴの質問にそう返し、にこりと笑顔を見せる。その笑顔は普通の男性なら誰でも胸をときめかせる程の破壊力を秘めていた。イヴすらも思わず顔を紅くしてしまう。しかしこの場にいる男性陣はそうではなかった。昔馴染みのトレインはともかく、スヴェンは常にセフィリアの動きを警戒しているし、光太郎も秘密結社クロノスの特殊部隊のリーダーを前にして、気を抜くほど愚かでもない。トレインから暗殺も行う組織と聞いているのだから尚更だ。
「それで、あんたはトレインに会いに来たのか?」
「いいえ、スヴェン=ボルフィード。確かにハートネットには言いたい事は多々ありますが…」
トレインの体がビクッと跳ねる。
「ハートネットに会ったのは偶然です。今日の目的は南光太郎、あなたなのですよ」
「俺に…?」
「ええ、南光太郎。私はあなたが欲しい」
爆弾発言が投下された。
トレインは目を丸くし、スヴェンは開いた口が塞がらない。イヴは光太郎の前に立って必死にガードしている。当の光太郎は思考が停止していた。まるきり想定していなかった言葉は投げかけられたのだ。それも無理ないだろう。
セフィリアは4人の胸中を知ってか知らずか、気にすることなくファイルを机の上に出した。そこにはギャンザと戦っているRXの
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