差し出される星と時の手を
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ェンとトレインには多額の借金があるらしく、掃除屋としての報酬もほぼ借金の返済に充てられるという。
しかしそんなもののない光太郎に、この金額は不必要であった。光太郎は少し考え、そして言葉を返す。
「それなら、100万イェンを当分の生活費に充てるため、頂きたいと思います。残りはこの街のために使って下さい」
この街は殺人鬼ギャンザの影響が広がっていた。今は街を行き交う多くの人たちの中にも、心に傷を負ってしまった者も多くいるはずだ。こういった人々の心のケアを光太郎は願う。
そしてRX時の攻撃の余波が道路に巨大な穴を開けてしまったり、近くの窓が割れたりするなどの影響も出てしまっていた。その償いの意味も含まれていたが…。
その光太郎の言葉を聞き、カールは驚いた表情を見せたが、爽やかに言い放つ光太郎に頭を下げた。
「ありがとう。この街の人間を代表し、感謝する」
そんな嬉しそうな表情の育ての親を見て、トレインは「ありがとよ」と光太郎に向かって小さく呟いた。
秘密結社クロノス。
その本部の場所を知る者はほとんどいない。そこに跪くひとりの女性がいた。女性の名はセフィリア=アークス。クロノス特殊部隊のリーダーであり、ナンバーズの<Iワン >の位を与えられている。
前方に映し出されたクロノスの長老からセフィリアに新たな指示が出される。
「クリードの手先、星の使徒の足取りが掴めたようだな」
「ハッ! 現在ベルゼーが星の使徒の2人を追い、今頃接触していると思われます」
「…道の力か。道の力は世界平和の障害となる。必ず世界から抹消せよ。そしてそれを破った男、南光太郎という掃除屋をクロノスの力とするのだ!」
「分かりました。全ては、クロノスのために…!」
セフィリアは立ち上がり、ターゲットの元へ向かう。
時の番人クロノ・ナンバーズに目をつけられた、光太郎の運命や如何に!?
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