殺された人々の痛みを知れ! 必殺のライダーパンチ!!
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やるじゃねえか。俺のこの筋肉は銃弾をも弾き返す。お前の拳はそれよりも響いてきたぜ。だがな…」
ギャンザは光太郎の手首を取り、己の能力を使って振り回した。光太郎の体をコンクリートに叩きつけ、または壁に叩きつけていく。
「道タオの能力を身につけた俺は無敵なんだよー!!」
そして最後に渾身の力を込めてコンクリートに叩きつける。地面は陥没し、光太郎はその中に沈んでいった。
「…光太郎!」
「ヒャハハ、あいつはトマトみたいに潰れたんじゃねえかな?
さぁて、お嬢ちゃんよ。今度はお前の番だ。あいつみたいにアッサリと終わらせはしない。たっぷりゆっくり遊んでやるぜ」
光太郎に襲いかかった悲惨な光景を見て、イヴは思わず叫ぶ。そしてギャンザは更なる快楽の為に目の前の獲物に左手を伸ばす。しかしそれは隣から伸びてきた黒い手に止められた。
ギャンザは驚いてそれを邪魔した相手を睨む。そこには黒いアーマーのような物を着込んだ仮面の何者かが立っていた。折角目の前の獲物で遊ぼうかと思っていたのに、それを邪魔されたギャンザの苛立ちは最高潮に達した。
「誰だか知らないが俺の邪魔をするんじゃねえ!」
すぐさま相手を絞め殺す為、掴まれた手を振りほどこうとしたが、左腕は全く微動だにしなかった。
「バ、バカな! 俺の筋肉マッスルの能力は最強のはずだ!こんな細腕に劣るはずが無い!!」
「貴様のような己の邪悪な心に取り込まれて得た力などに、俺は負けん!」
「その声は…さっきのヤロウか! 妙な格好しやがって…」
「これ以上、貴様に傷付けられる人々を増やす訳にはいかない!」
そしてイヴを護るように2人の間に立った。
「イヴ、離れていろ」
「…うん。光太郎、気を付けて」
背を向けたままイヴの退避を促し、イヴが離れた事を気配で察する。
そしてギャンザに向かって名乗りを挙げる。
「俺は太陽の子、仮面ライダーBlack、アール、エックス!」
「ふざけた格好しやがって。さっきのはマグレだ! 今度は俺様の本気を見せてやるぜ!!」
ギャンザは力み、体内の気を凝縮させる。RXがつかんでいた手首も倍程に膨れ上がる。その瞬間にギャンザはRXの縛めを解き、道タオの力を限界まで高めた。
「すべての力を上半身に回した! これでさっきの倍以上の力が出せる。これなら殴った瞬間貴様はコナゴナだぜっ!」
自信に溢れた表情になるギャンザ。今ならどんな相手であろうと、負ける事は無いと自負している。だが目の前のRXは微動だにしない。
それどころか「殴ってみろ」と言い出したのだ。
血管を浮かび上がらせ、振り上げる腕。
ギャンザの渾身の力を込めた拳が、RXを襲う。
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