暁 〜小説投稿サイト〜
転生・太陽の子
殺された人々の痛みを知れ! 必殺のライダーパンチ!!
[3/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
。通路の端にある黒い跡。

「血の臭い…」

イヴは悲しみで眼を細める。酒場のマスターが言うように、確かに被害者が出ているようだ。か弱い女性や子どもをこのような目に遭わせるなど、とても許せるものじゃない。

光太郎が知る過去の敵、ゴルゴムやクライシス帝国に勝るとも劣らぬ残忍さだ。

「絶対に許せん!」













丁度その時分、殺人鬼ギャンザ=レジックは今日の獲物を探していた。
それはまるで野生の肉食獣のように。野生の獣と違うのは生きる為ではなく、あくまでも快楽の為の行動である。

そしてついに、自分のこの欲望の飢えの渇きを潤してくれる獲物が見つかった。ギャンザはじっと獲物を観察する。男がひとりと子どもがひとり。金髪の子供の姿を見た瞬間、ギャンザは喜びで体が震えた。子どもの柔らかな体を弄ぶのは最高に昂ぶるのだ。しかし最近ではどこの子どもも家の中に引きこもってしまい、その最高の玩具が手元にやってくるのは久し振りだった。最近は警察しか手にかけれていなかった。この期を逃すつもりはない。男の方はさっさと終わらせ、あの人形で遊んでやろう。

そしてギャンザは獲物に襲いかかった。










「気配がすぐそこに来ている! くっ…!」

肌に刺さる殺気を瞬時に感じ取った光太郎は、イヴを抱えてその場を飛び退いた。そしてその直後に爆発する地面。後方に着地した光太郎はイヴの前に立ち、地面から這い出てきた男の姿を視界に収めた。

筋肉隆々の下卑た笑みを浮かべる男。この男が件の殺人鬼であると光太郎は理解した。

「へぇ、よくかわしたな。どうやら今までの獲物とは違うようだ」

そしてギャンザはイヴの姿を見て舌なめずりをする。瞬間、イヴは背筋が冷たくなった。

「ガキで遊ぶのは久し振りなんだ。その玩具を置いていきな。そうすればお前は見逃してやるよ! ヒャハハハハ!!」

「貴様…子どもを…人の命を何だと思っている!」

光太郎の叫びに、ギャンザは指の関節をパキパキと鳴らしながらかんがえている。そしてニヤリと笑って「俺を楽しませる道具だ」と答えた。その答えに光太郎は激昂する。

「その邪悪な心、貴様は最早人間ではない!」

子どもとは大人にとって守るべきものの存在であるはずだ。それなのに目の前の外道はそれを玩具と、己の欲望を満たす為の道具と言い放った。それが光太郎の怒りに火をつけた。

光太郎は素早くギャンザの懐に入り、鳩尾に拳を叩き込む。
普通の人間相手であればこの時点で勝負は終わっていた。しかしこの殺人鬼は普通ではなかった。かなりの衝撃はあったものの、ギャンザは吹き飛ぶこともなく、ダメージも無いようであった。

「なにっ!?」

「へー、
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ