変身・仮面ライダーBlackRX!
[2/3]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
も変わっていない。たかが掃除屋二人に対し、こちらは銃を持った部下が30人以上いるのだ。
「キミは?」
「お前と同じ掃除屋だよ。無茶なことするよな。オレが助けなかったら今頃蜂の巣だぜ?」
トレインは光太郎の隣に立つ。
ここまできたら様子見では済まないだろうし、トレインの目的であるトルネオ拿捕は今を逃すと後々面倒なことになりそうだ。相棒のスヴェンには悪いが、先走らせてもらおう。
「すまない、感謝する」
「ガキの方は頼んだぜ。残りの悪党は任せな」
トレインはそう言うが早いか、飛び出していた。部下たちは慌てて発砲するも、トレインはその銃弾を全て見切り、紙一重でかわしている。そして懐にもぐりこみ、愛銃を振りかぶる。
黒爪ブラッククロウ
硬度の優れた愛銃を叩きつけ、部下たちは吹き飛ぶ。
一度に数人がやられた現状に、トルネオに嫌な予感がよぎる。食事を中断し、数人の部下とイヴを連れ、その場を離れようとしたが、いつの間にか接近していた光太郎に阻まれた。
「トルネオ、貴様は絶対に逃がさん!」
「ちっ、イヴ! 貴様には多額の開発資金を使っているのだ。ここで役に立たないでどうする! 奴を殺さんか、この役立たずが!」
トルネオの叱咤で体をビクつかせるイヴ。
イヴは自分の感情を押し殺し、刃に変えた右腕を光太郎の体に突き刺した。
「そう、それでいいのだ!」
邪魔な掃除屋を排除したイヴに、トルネオはご満悦だ。
しかしイヴの表情はそれとは逆に辛さを滲ませ、涙を流している。
「・・・これは・・・なに・・・?」
そんなイヴに、光太郎は腹に穴が開いた状態でそっと抱きしめる。
「くっ・・・これは悲しみの涙だ。キミは兵器なんかじゃない、れっきとした人間だ。こんな場所に、トルネオなんて男の場所にキミはいてはいけない! オレがキミを自由にしてやる。約束だ!」
「じゆう・・・じゆうがなんなのかわからないけど・・・もうひとをきずつけなくても・・・いいの?」
「そうだ!」
「それなら・・・わたし・・・じゆうがいい・・・」
イヴに感情が生まれた。自我をもつ兵器など、トルネオにしてみれば失敗作だ。イヴを光太郎に近づけてはいけない。そう直感し、部下にすぐにも引き離すように指示を出す。
駆け寄る部下たちに、光太郎はイヴを抱きとめたまま右手を突き出し、彼らを止める。すでにイヴの腕に刃はない。光太郎を抱き返すように、両手を光太郎の背中に回している。
「貴様らに、この子は渡さん!」
「くっ、下手に撃つとイヴに当たる。みんな、奴の頭を狙え!」
部下たちは一斉に光太郎の頭部に発砲する。
そのときふしぎな事が起こった。
光
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ