転生! 太陽の子!
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表情を浮かべたのを、光太郎は見逃さなかった。
「…わたしは…できない…わたしにできるのは……おにごっこのおにだけだから…」
「それってどういうー」
どういう意味かと尋ねようとしたところ、スーツを着込んだ男が数人走ってこちらにやってきた。
「イヴ、 見つかって良かった! さぁ、トルネオ様がお待ちだ。すぐに戻るぞ!」
「あ…」
知り合いと思われる男たちに手を引かれたイヴと呼ばれた女の子は、思わずアイスから手を離してしまった。アイスは地面に落ち、クリームが飛び散る。それを見たイヴはより一層悲しそうな表情を浮かべ、高級そうな車に乗せられたのだった。
トルネオ。
光太郎にも聞き覚えのある名前だ。5000万イェンの賞金首で武器密輸の組織のボスがトルネオ・ルドマンという名前だったはずだ。
トルネオとイヴがどのような関係かは知らないが、両親もおらず、アイスクリームも知らないような女の子の境遇に犯罪者が関わっているとなると、次第に背景が見えてくる。大方、両親に手をかけたのもトルネオで、残されたイヴを奴隷のように扱っているのだろう。
「おのれ…トルネオ…許さん…!!」
光太郎は拳を握りしめ、バイクに跨って先ほどの男たちの車を追いかける。
光太郎の、トルネオがイヴをあのような表情にさせているという直感は当たっていた。光太郎はイヴを救うことができるのか!?
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