暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜困った時の機械ネコ〜
第2章 『ネコは三月を』
第36話 『ネムノキ』
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きながら、二人に対し罪状を述べた。
△▽△▽△▽△▽△▽
「ディエチちゃん、ちゃんと見えてる?」
「ああ、遮蔽物もないし、空気も澄んでる」
居住地区の指定を外れた人のいない高いビルの上にディエチと呼ばれた女性が何かを見定めていた。
「よく見える」
その目は瞳孔が開くわけではなく、目の奥の機械ともとれるレンズが動き、遠くに映る飛行物体を捉えていた。
「でもいいのか、クアットロ? 撃っちゃって」
「ケースは残せるだろうけど、マテリアルのほうは破壊しちゃうことになる」
クアットロと呼ばれる女性は陽気な音楽を聴いているかのように微笑み、
「ドクターとウーノ姉様曰く、あのマテリアルが当たりなら――本当に聖王の器なら、砲撃くらいでは死んだりしないから大丈夫。だそうよ」
ころころと楽しそうに笑みをうかべていた。
そんなものかとディエチは息を漏らす。
とその時、一つ通信が入った。
「クアットロ、ルーテシアお嬢様とアギトさんが捕まったわ」
「あ〜、そーいえば例のチビ騎士に捕まってましたねぇ」
「今はセインが様子を窺ってるけど――」
「フォローします?」
おもいつく節があるのだろうか、声を低くして通信先の女性に促した。
「お願い」
そういうと通信は切られ、すぐにクアットロはセインに連絡を取る。
[セインちゃん?]
[あいよー、クア姉!]
[こっちから指示を出すわ。お姉さまの言うとおりに動いてねぇ?]
[ん〜、了解〜]
セインは鬼ごっこでも始まるかのように無邪気に応えた。
次は先ほど拘束されたルーテシアと呼ばれる少女にクアットロは連絡をとった。
[はぁい〜、ルーお嬢様〜]
[クアットロ?]
[なにやらピンチのようで。お邪魔でなければクアットロがお手伝いいたします〜]
[……お願い]
にこやかにそして不適にクアットロが頷くと、彼女はルーテシアに対して、
[このクアットロの言うとおりの言葉を、その紅い騎士に]
と言葉を紡いだ。
△▽△▽△▽△▽△▽
「見えた!」
「よかった! ヘリは無事」
空におけるガジェットははやてと代わりなのはとフェイトはヘリの安全確保を言い渡されていた。しかし、なのははとある気配に気づいた。
「市街地にエネルギー反応!」
「大きい!」
通信室では息を呑む。
「そんな、まさか……」
「――ッ!」
あまりの巨大さにガジェットの撃墜を担当しているはやても気づ
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