暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜困った時の機械ネコ〜
第2章 『ネコは三月を』
第36話 『ネムノキ』
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えに机を大きく叩く。


「中規模次元侵食未遂事件の根源。あのギル・グレアムの被保護者。どちらも犯罪者ではないか」
「八神二佐らの執行猶予期間はすでに過ぎていますし、グレアム提督の件は不問という事になっています。ですから――」
「同じ事だ。犯した罪が消えるものか」
「……問題発言です。公式の場ではお控えなさいますよう」


 彼は一息つき、


「わかっている。忌々しい。海の連中はいつもそうだ。危険要素を軽視しすぎる」
「中将は2年前から地上部隊への対AMF兵器性の対応予算を棄却しておりますので、本局と聖王教会が独自策として立ち上げたのでしょう」


 もう見たくないというように八神はやての写真を一瞥すると、


「……近く、お前が直接査察に入れ。何かひとつでも問題点や失態を見つけたら、即部隊長を査問だ」


 オーリスは敬礼する。


「平和ボケの教会連中を叩く、いい材料になるかもしれんからな」
「――了解しました」






△▽△▽△▽△▽△▽






「だめだよルールー! これはまずいって、埋まった中からどうやってケースを探す? アイツらだって局員とはいえ、つぶれて死んじゃうかもなんだぞ?」
「あのレベルなら、多分、これくらいじゃ死なない」


 ルールーと呼ばれる少女は眼下で召喚獣が起こしている激しい地震とは違い、とても落ち着いていた。


「ケースはクアットロとセインに頼んで探してもらう」
「よくねぇよルールー! あの変態医師とかナンバーズ連中なんかと関わっちゃダメだって! ゼストの旦那も言ってたろ? アイツら口ばっかうまいけど、実際のところアタシたちのことなんてせいぜい実験動物くらいにしか――」


 そこで眼下の召喚獣が地震に決着をつけた。どうやら、潰しきったのだろう。


「……やっちまった」


 そんなことは気にも留めず、


「ガリュー、ケガ、大丈夫?」


 ガリューと呼ばれる、何かは無言で頷いた。


「もどって、いいよ。アギトが入れくれるから」


 その言葉にもう一度頷き、閃光とともに消えていった。
 地雷王もと促そうとした瞬間、地雷王は地面から突如魔方陣とともに生えてきた鎖に拘束される。
 そこからは怒涛であった、もともとスバルたちの人数のほうが多いのである。先ほどの地下水路のような閉鎖空間と違い、地上では戦術もたてやすく包囲網を作るのは容易であった。
 スバルとギンガのかく乱とティアナの陣地を狭める砲撃、そしてエリオとリインが最後の役割と果たし、少女とアギトを拘束した。


「市街地での危険魔法に公務執行妨害。そのたもろもろで逮捕する」


 ヴィータは深く息を吐
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