暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜困った時の機械ネコ〜
第2章 『ネコは三月を』
第36話 『ネムノキ』
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っと。待たせたな」


 スバルたちの出力だとこの威力を出したあとは大きく体力を消耗するが、ヴィータは何事もなかったかのようにケロリとした表情でみんなを気遣った。


「みんな無事でよかったです!」
「……副隊長たちやっぱりつよぉい……」


 いいのかな、公共施設壊しちゃって。と味方ながらの心強さ反面、強すぎる威力に心配をする。
 キャロが意識を取り戻すのをエリオが確認すると同時に、ヴィータとリインは相手に対峙しようとする。


「逃げられたか」
「こっちもです」


 しかし、両方とも巧妙に逃げられていた。


「ッ、なんだ!?」


 そして次の戦略や探索を模索しようとした矢先、地下水路全体が激しく揺れ始めた。


「……召喚気配が近くにあります。多分、それです」
「というと、地上だな。ひとまず脱出だ! スバル」


 キャロの判断にヴィータが反応し、スバルに脱出経路の確保を命令した。


「はい!」


 スバルは即座にウィングロードをらせん状に生成すると、ヴィータは自分を最後にと脱出する順番も指示を出す。


「キャロ、はい帽子」
「ありがとうございます」
「ねぇ、レリックの封印処理お願いできる?」
「は、はい。やれます」
「ちょっと考えがあるんだ。手伝って」
「はい!」


 ティアナはこの脱出中になにかしようとしていた。






△▽△▽△▽△▽△▽






「何だ。いったい何事だこれは」


 時空管理局ミッドチルダ首都地上本部最上階展望室で、モニター越しに機械が破壊されていく映像を見ながら、防衛長官レジアス・ゲイズは声を荒げた。


「本局遺失物捜査部機動六課の戦闘、そのリアルタイム映像です」


 その疑問に答えるかのように防衛長官秘書オーリス・ゲイズは応えた。


「撃たれているのは、かねてより報告のあるAMF能力保有のアンノウン。撃っているのはおそらく六課の部隊長、魔導士ランクは総合SS(ダブルエス)――」
「ん、地上部隊にSS? 聞いておらんぞ」


 レジアスは秘書を睨んだ。


「所属は本局ですから」
「後見人と部隊長は」


 モニターを変え、後見人たちを映し出す。


「後見人の筆頭は本局次元航行部隊提督――クロノ・ハラオウン提督とリンディ・ハラオウン統括官。そして、聖王教会の騎士――カリム・グラシア殿のお三方です」
「ちッ、英雄気取りの青二才共め」


 レジアスが顔をしかめるのを気にもせず、


「部隊長は八神はやて二等陸佐」
「八神はやて? あの八神はやてか!」
「はい。闇の書事件の八神はやてです」


 この応
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