暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜困った時の機械ネコ〜
第2章 『ネコは三月を』
第36話 『ネムノキ』
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は何かによって守られてしまった。
「ったくもう。アタシたちに黙って勝手に出かけちゃったりするからだぞ?」
少女に呼ばれた手のひらに乗るくらいの小さな人物はどうやら「アギト」というらしく、口調から、自分の力を自負しているようであった。
「本当に心配したんだからな! ま、もう大丈夫だぞ、ルールー! 何しろこのアタシ――烈火の剣精! アギト様が来たんだからな!」
スバルたちが体勢を立て直すなか、向こうは士気をあげるような陽気さで場の空気を作り出していた。こちらの任務遂行の真剣さとは温度差が感じられる。
「オラオラァ! お前らまとめてかかって来いやァ!!」
小さい分迫力がなく、子犬が遠くで吠えているようにしか見えなかった。
[敵、なんだよね?]
[油断しない!]
スバルの気の緩みを察したのか、
「……コンニャロゥ」
左手に火炎球を生成し撃ち放った。
『――クッ!』
「小さいからってバカにしたろ!」
威力は体格に似合わず、スバルが直撃は避けたい力を持っていた。爆炎に包まれないように飛びのく。
[……ごめんなさ〜い]
[ったくもう]
今度は顔には出さず謝り、すぐに切り替えた。襲い掛かる相手にはギンガが対応する。
「ティア、どうする?」
「任務はあくまで、ケースの確保よ。撤退しながらひきつける」
こちらが誘導しているのを悟られないように攻防を繰り広げて時間を稼ぐ作戦だ。言うは易いが遂行には難しさが伴う。
「ヴィータ副隊長とリイン曹長にうまく合流できればあの子たちも止められるかも――だよね」
そういうこと。と汲み取りに同意する。
[よし、なかなかいいぞ。スバルにティアナ]
『ヴィータ副隊長!』
二人の会話に上官が割り込んだ。
[私も一緒です。二人とも状況をちゃんと読んだナイス判断ですよ]
[副隊長、リイン曹長。今どちらに?]
リインの通信にエリオが位置を確認するが、返事をするよりも早く、
「ウリャァァ!」
天井が上から打ち抜かれた。
「捕らえろ、凍てつく足枷! フリーレンフェッセルン!」
土煙が消える前にリインは少女に向かって手をかざし詠唱し、放った。少女とアギトは回りに冷気を感じると周りの水蒸気が収束するのがわかるが反応はできず、花の蕾のように氷で周りを囲まれ包まれた。
一方、ヴィータはグラーフアイゼンのギガントフォルムで大きく振りかぶり黒い何かに殴打する。
「ぶっ飛べェ!」
それは防御体勢を取るも威力を殺しきる事はできず、吹き飛ばされた。
「
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