暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜困った時の機械ネコ〜
第2章 『ネコは三月を』
第36話 『ネムノキ』
[2/10]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
ないわ」
シャマルの診断にみんなが安堵した。
「ごめんねみんな、お休みの最中だったのに」
そんな。とかぶりを振ると、また埋め合わせするかのように切り替える意味をこめて、
「ケースと女の子はこのままヘリで搬送するから、みんなはこっちで現場調査ね」
なのはが指示を与える。
「なのはさん、この子ヘリまで抱いていってもらえる?」
みんながしっかりと返事をし、休みを惜しまずにすぐ切り替えられたのに安心し、シャマルの言われたとおりになのはが幼い子の近くに寄ろうとすると、
「私が代わりましょうか?」
コタロウが名乗り出た。隊長としての考えに集中させるためだろう。
「え、あ、それじゃあ……いえ、私が運びます」
もう一度子供に目をやり、それがあまりにも弱々しく繊細にみえたのか自分で何とかしたいと思い断る。別にコタロウに任せておけないというわけではない。
「わかりました」
そこで彼の声を聞いたからだろうか、キャロがコタロウに呼びかけた。
「なんでしょう?」
「……これを」
「
煙樹
(
モンテコ
)
ですか。特にお願いはしていなかったはずですが」
「あ、いえ、シンディア・ノヴァクさんから」
「……そうですか。ありがとうございます」
そういうと、右手のポケットにしまいこんだ。
何人かはそれが煙草と疑問を持ったが、すぐに振り切って今自分たちがやらなければならない事を整理するために頭を回転させ始めた。
後方支援
(
ロングアーチ
)
は通信回路でガジェットの居場所、動きをリアルタイムで伝達し、めまぐるしく動いていた。肉体的な体力とは違う頭脳体力をフルに使い的確な現状を報告していく。
「ガジェット、来ました!」
その言葉に通信室、全体に緊張が走る。
「地下水路に数機ずつのグループで少数……16……20!」
シャリオに続き、アルトも声を大きくする。
「海上方面、12機単位が5グループ!」
「……多いな」
はやては顎に手を当て、画面の光とその数に目を細めた。
「どうします?」
「そうやな」
そこで、また新たに通信が入った。
「スターズ2からロングアーチへ」
ヴィータからだ。
「こちらスターズ2。海上で練習中だったんだけど、ナカジマ三佐が許可をくれた。今、現場に向かってる」
海上を最高速度で飛んでいる。
「それからもう一人……」
ヘリを操縦しているヴァイスとコタロウの背後のほうでは通信網で女性局員のひとつの見解が耳に入ってきた。
「私
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ