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憑依先が朱菜ちゃんだった件
第7話 改訂版(2019/04/30)
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すね。分かります)


……あの『大賢者』さん?いきなり喋ったかと思えば一体何言ってるんですか?写輪眼の鼬って何ですか?写輪眼を持ってるのはうちはの鬼一族だけですよ。鼬が写輪眼を持ってたら、魔物が鼬以下になっちゃうよ。

それに大蛇丸って何?誰かの名前?相手が蜥蜴だから、爬虫類繋がりで蛇を例えに出して、天敵を鼬にしたんだろうけど、意味が不明過ぎるぞ。


(否。今のは『大賢者』ではなく世界の言葉です。意味は不明)


………うおぉぉぉい!マジでか?マジで世界の言葉!?噂の世界の言葉―――しかも、俺にとってこの世界初の世界の言葉が意味不明な内容って、一体どういうこと!?


(解。その質問に対する明確な答えを出すことができません)


いや、別に『大賢者』さんに質問した訳じゃないんだけど……。っていうか、名有り(ネームド)だけのことはあるのか?ガビルって奴、体が震えてはいるけど、他の奴等ほど酷くは無いな。


「あ、貴女(あなた)がこの集落の統率者であるか?身に纏う妖気(オーラ)から只者ではないと思うが、大鬼族(オーガ)鬼人族(キジン)にも見えぬ」
「私の名は大筒木朱菜。神仙へと至った鬼――仙鬼(センキ)という種族です。分かり易く説明するならば、魔王に至った鬼といった所です。
そして、私はこの街の統率者ではなく、統率者の補佐兼相談役です。この街の統率者は―――」
「一応、俺だ」
「貴殿が?失礼だが、貴殿の妖気(オーラ)は大筒木殿より劣っている様に感じるが……」
「お前の言う通り、俺の魔素量は朱菜より劣っている。だが、魔素量の多寡が戦力の決定的な差や統率力に繋がる訳でも無いだろう?」
「……ちなみに貴殿はどういった種族であるか?」
「元スライムだよ。今は粘体系妖怪仙人―――神仙へと至ったスライムだけどな」
「…………成程。どうやら大筒木殿は騙された、もしくは脅されておるようだ」
「「は?」」


ガビルの意味不明な発言に俺と朱菜は思わずハモってしまった。何言ってんだ、この蜥蜴野郎?


「シンセンというものを我輩は知らぬが、スライムを主に仰ぐ鬼が本来存在せぬことは知っている。もし、鬼がスライムに従っているとするなら、それは何かしらの弱みを握られているからであろう」
「お前、何言って――――」
「スライムという種族には人型生物の衣服を溶かす破廉恥極まりないものもいると聞く。大方貴様も大筒木殿を辱め、脅しているのであろう!この不埒者め!!」
「………」


いや、もう本当に何言ってんのこの蜥蜴?ってか、この世界には衣服を溶かす浪漫スライムが存在するの?


(解。該当種族はグリーンスライムという名称です。衣服しか食べない偏食スライムであり、性別が女の人型生物に嫌わ
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