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衛宮士郎の新たなる道
第5話 獅子ごっこ
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ントを手渡して、嬉しそうに説明する。
 それを従者の弁慶が複雑そうにしながらも嬉しそうにほほ笑む。

 (ラブリー主と似たような性格の奴がいたとは・・・・・・な。それなら主の精神的負担も少しは和らぐだろう)

 こうして、将来を期待されるクローン達は今日から、このクラスで日々邁進していくのだった――――のだが、ジャンヌはさらに警戒度を上げていた。

 (これは不味いですね・・・!こんな形で義経に取り入って来るとは。しかし、狙いは一体・・・・・・まさか!?私の存在に気付いて、自分に手を出させないようにしていると言う事でしょうか!だとしたらこのサーヴァントがマスターの言っていた組織の使いなんて――――)

 与一が最初に変な情報を吹き込んだせいで、またジャンヌが暴走して行くのだった。


 −Interlude−


 同時刻。
 3−Sでも武士道プランの申し子の1人である葉桜清楚の自己紹介が改めて行われていた。
 今年の3−Sは1年生や2年生ほどクセがある者もいない上、温厚的な性格が多くを占めているので、清楚の事を快く直に受け入れていた。
 そんな中である1人が提案をする。

 「葉桜さんの歓迎会をやらない?」

 これに当人である清楚が苦笑いで遠慮したが、次々と賛成の声が上がり時間は何時か?場所は何所で?と話し合われ、結果的に士郎の家の中庭で開催する事になった。
 料理は勿論士郎の腕によりをかけて調理される予定だ。

 「ごめんなさいね、衛宮君。迷惑かけてしまって」
 「別に構わない。それに今日なら百代との組手稽古(野暮用)も無いから丁度いい」

 そう、淡白な反応を見せてから自分の席に戻る士郎。
 それを自分はやっぱり、不愉快な思いをさせてしまったのではないかと心配した清楚だが、京極彦一が心配には及ばないと声を掛ける。

 「衛宮は基本的には朴念仁だからな。君が不安に思う必要など無いよ」
 「そうなんですか?」
 「ああ。それに衛宮はお人好しの世話好きだ。寧ろ自分の家で歓迎会を開くとなれば、色々勝手が利いてやりやすいだろうからな」
 「な、なるほど」

 京極の言葉を聞きながら士郎の背中を見る清楚。
 それに京極が一つ補足説明する。

 「一つだけ君に注意してほしい事がある」
 「注意?」
 「うむ。衛宮は歯も浮くような言葉を平気で口にする。そこに駆け引きなど無く、下心など無い裏表のない男だ。故に性質が悪く、天性にして天然の女誑しだ。だから君も衛宮と接する時、これからは注意して臨むと良いだろう」
 「あ、あははは、そ、そうなんですね」

 京極の説明に若干苦笑いしながら答える清楚。

 「それにしても」
 「ん?」
 「京極君は衛宮君と仲が悪いんですか?」

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