第14話 皇帝との接近遭遇
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、今考えると少々やばい行為でしたね、後で仕返しされないか心配だ。
その頃、ブラウンシュヴァイク公爵に呼び出されたフレーゲル男爵は公爵に釘を刺されていた。
「伯父上、何か御用ですか?」
「用も何も無い!」
「お怒りですか?」
普段は余り見ない公爵の態度にフレーゲルはびびる。
「良いか、ファーレンハイト男爵家と令嬢に良からぬ事をしたら、
ヨアヒム。お前と言えども許さぬからそう肝に銘じよ」
真顔のブラウンシュヴァイク公爵に本気を感じたフレーゲル男爵は直ぐに返答をする。
「伯父上、判りました。家銘に賭けてもお約束をお守りします」
「うむ。判ればよい。お前と共に居る者達にも確と伝えるのだぞ」
フレーゲル男爵はブラウンシュヴァイク公と分かれた後考えていた。
何故伯父上は、彼処まであの小娘に執着するのやら、しかし伯父上を怒らす訳にも行かぬな、忌々しいが此処は無視するに限るか。
■オーディン ノイエ・サンスーシ 黒真珠の間 ある人物
全く、幾ら陛下主催とはいえ、この様な宴は余り好きではないのだがな。しかも妊娠3ヶ月の妻が亡くなって僅か半年しか経っていないのにだ。周りの者達は世継ぎを得るために再婚を進めてて来るが、僅か半年で再婚は辛すぎる。
しかし、参加しているだけで、貴族の娘達がそれ見よがしに寄りついてきて、媚びを売ってきて邪魔でしょうがない、私は静かにしていたいのに、そう思いながら、ふと入り口付近を見た時、私は見てしまった。あの五月蠅いフレーゲル男爵をやり込める、銀髪の少女を。
私は、五月蠅い娘共から逃れるために、部屋の隅に逃れてゆっくりと酒を嗜んでいた時、フレーゲル男爵達が、一人の少女を囲んで『愛人になれと』脅していたのだ。私はあの様な人間が大嫌いなために、思わず助けに入ろうと思ったのだが、私が行く前に彼女が見事に撃退をしたのだ。
あの様な貴族令嬢を私は始めて見た。フレーゲル達を追い返した後で、踊る事もせずに、食事を始めるとは、食べる姿も豪快な事だ、私の廻りに五月蠅く纏わり付く連中と違い興味をそそられる少女だな。彼女の名前は何というのだろう、不謹慎ながら興味がわいてきてしまう私が居た。
■オーディン ノイエ・サンスーシ ラミディア・フォン・ファーレンハイト
フレーゲル達を追い払って貰って、ご飯を美味しく頂いて居ますが、陛下は未だ来てませんね、そろそろ帰りたい気分ですが、陛下が来るまでは帰れないのですよね。そう思っていたら、来たようですね。
古風なラッパの音が黒真珠の間に響く。その音とともに参列者は皆姿勢を正した。
「全人類の支配者にして全宇宙の統治者、天界を統べる秩序と法則の保護
者、神聖にして不可侵なる銀河帝国フリードリヒ四世陛下の御入来」
式部官の声と
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