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時代が作るもの
第四章
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見て唖然となった。
「稲尾や杉浦を越えてるな」
「ああ、そうだろ」
「しかもね」
 尚且つだった。一つの試合でも。
「延長二十八回、三百四十四球ね」
「一人で投げたらしいな」
 しかもその前の試合でノーヒットノーラン寸前までいきそれが果たせず自棄酒を飲み二日酔いになった状態で投げてのことだったと書いてある。
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