第四幕その十三
[8]前話 [2]次話
「それぞれ別れてね」
「入ってあったまって身体も奇麗にして」
「寝ましょう」
「そうしようね」
「ええ、順番は」
「さて、それが問題だけれど」
モジャボロはジュリアの言葉を受けて考えだしました。
「どうしようかな」
「まあ大したことじゃないけれどね」
「順番は決めないと駄目だからね」
かかしと木樵がこう言いました。
「一緒に入るのはちょっとね」
「よくないしね」
「お風呂は男の子と女の子別々にだよね」
ジャックも言います。
「そうして入るべきだからね」
「水着を着て入ればいいけれど」
ジュリアは解決案も出しました。
「身体を奇麗にするから」
「全身をね」
「この場合は水着を着ない方がいいから」
つまり裸になるからだというのです。
「別々に入った方がいいわ」
「うん、じゃあどうして決めようかな」
モジャボロはあらためて言いました。
「ここは」
「じゃんけんとか?」
「くじ引きとか?」
ナターシャと恵梨香はそれぞれの選び方を述べました。
「そういうので決めたら?」
「そうよね」
「コインの表裏とかね」
「そういうのでもいいね」
「恨みっこなしってことで」
ジョージと神宝、カルロスも言います。
「まあ何でもね」
「そういうので決めていいんじゃ」
「軽くね」
「まあ先に入る入らないなんて大したことじゃないし」
モジャボロはまた言いました。
「どっちにしろ入るんだしね」
「そうなのよね」
ジュリアは温かいシチューを食べつつ応えました。
「結局は」
「じゃあどうして決めようか」
「そうね、私ともじゃボロさんでじゃんけんなりくじ引きなりコイントスなりして」
「そうしてだね」
「決める?」
「それじゃあそうしようか」
モジャボロはジュリアの提案に頷きました。
「これから」
「そうね、じゃあ」
「食べた後すぐに」
「そうしましょう」
「具体的には何をして決めるか」
今度はそうしたお話になりました。
「それはどうしようか」
「そのお話もあるわね」
「うん、どうしようかな」
「じゃんけんでいいかしら」
ふと思ってです、ジュリアは答えました。
「それで」
「じゃんけんだね」
「ええ、結局決めることは決めるし」
「じゃあじゃんけんで」
「そうしましょう」
こうお話してでした、そのうえで。
ジュリアとモジャボロの二人で、です。御飯の後でじゃんけんをしました。その結果女の子達が先に入ってです。この日も寝る人達はぐっすりと寝ました。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ