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オズのジュリア=ジャム
第四幕その十一

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「それと飲みものもね」
「ハンバーガーといえば」
 神宝が言うにはです。
「やっぱりコーラかな」
「そちらにしたいのね」
「そう思いましたけれど」
「不思議とね」
 ジュリアもコーラについて言うのでした。
「あれはハンバーガーに合うのよね」
「そうですよね」
「本当に不思議な位」
「じゃあ僕もコーラがいいよ」
「僕もだよ」
「私もコーラにするわ」
「私もよ」
 ジョージ、カルロス、ナターシャ=恵梨香もコーラがいいと言うのでした、こうして飲みものも決まったのですが。
 ふとです、ジャックが皆でテーブル掛けを出して敷いてそこにメニューを出す中でこんなことを言いました。
「そういえばコーラってどうして作るのかな」
「ああ、そのことだね」
「ちょっとわからないけれど」
「あれはね」 
 神宝もそう言われると首を傾げさせるのでした。
「何か企業秘密らしくて」
「企業秘密?」
「そうらしくてね」
 それでというのです。
「よくわからないらしいよ」
「そうなんだ」
「僕達の世界ではそうなんだ」
「そうだったんだ」
「うん、そうだよ」
「じゃあオズの国では」
「オズの国ではね」
 ジュリアがかかしにお話しました。
「普通にコーラの実があってね」
「それからなんだ」
「実を絞って作るから」
「じゃあコーラの実もだね」
「食べられるわ」
 そちらもというのです。
「ちゃんとね」
「そうなんだ」
「コーラの実はコーラの味がするわよ」
「ふうん、それは面白いね」
「オズの世界のコーラはそうなの」
「外ですと」
 神宝は彼等の世界のことをお話するのでした。
「そうはいかないんですよね」
「どうして作られてるか不明なのね」
「はい、企業秘密で」
「コーラを作っている会社で」
「全然わからないんです」
「企業の人達だけが知ってるのね」
 ジュリアもその事情を納得しました。
「オズの国とは違うのね」
「むしろオズの国のコーラの方が」
「わかりやすいわね」
「そう思います」
 神宝はジュリアに答えました。
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