第四幕その十
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「夜ですよ」
「そういえばもう暗くなってきてるし」
夕暮れも終わろうとしています、カルロスは赤から濃紫になろうとしているその中で言ったのでした。
「休むにも」
「いい時間ですね」
ナターシャもその夜になろうとしている中で言うのでした。
「じゃあ」
「そうね、少しだけ早いけれど」
「今からですね」
神宝が応えました。
「お風呂に入って」
「いえ、食べてからでもいいわね」
「どちらでもですか」
「温泉で奇麗になるのは」
「どちらでもですね」
「いいわね、じゃあどちらを先にしようかしら」
食べるのか温泉かをというのです。
「それが問題ね」
「そうだね、もうね」
モジャボロが言いました。
「皆お腹ぺこぺこだから」
「食べる必要のある人達は」
「だからね」
それでというのです。
「ここはね」
「食べる方がいいわね」
「僕はそう思うけれど」
「そうね」
ジュリアはモジャボロのその言葉に頷きました。
「その方がいいわね」
「ゆっくりたっぷり食べてね」
「それからよね」
「お風呂に入ればいいよ」
温泉にというのです。
「それでどうかな」
「そうね、何かこうお話している間にも」
まさにとです、ジュリアは急に力が抜けていくのを感じました。
「お腹が空き過ぎてね」
「動けなくなりそうだね」
「皆はどうかしら」
ジュリアは限界を感じつつ五人とモジャボロに聞きました。
「もう限界?」
「はい、実は」
「お風呂よりもって気分です」
「正直に言いまして」
「まずは御飯食べたいです」
「お腹一杯」
「僕なんかね」
モジャボロに至っては困った笑顔になっています。
「一歩もだよ」
「そうなのね」
「動けなくなりそうだよ」
そうした状況だというのです。
「このままね」
「それじゃあ」
「うん、食べたいね」
お風呂よりもまずというのです。
「そうしたいよ」
「わかったわ、それじゃあね」
「うん、今からね」
「テーブル掛け出すわね」
「そしてだね」
「そうよ、ハンバーガーとシチューを出すわ」
先程お話をした通りにというのです。
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