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時代が作るもの
第一章
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チャー権藤博だ。流石に二年でその選手生命を実質的に終わらせはしてしまっているがこのピッチャーも凄かった。
「四十年代からはなかったな」
「太洋の平松にしてもヤクルトの松岡にしてもな」
「広島の外古場とか北別府もね」
「確かにいないな」
 友人も納得した言葉で答えてくれた。
「そこまで投げられたピッチャーはな」
「三十年代までのエースって連投連投だったけれど」
 話はまた稲尾とか杉浦の話になる。
「そういうピッチャーってどうしていなくなったのかな」
「野球のやり方が変わったんじゃないのか?」
 友人はこう僕に答えた。
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