Operation 02-発令、ファーバンティ解放作戦-
放たれた矢
Mission15「謎の少女と月夜と艦娘の原理」
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外にも、まだここにやらなければならない事があるみたいだ」
美緒は慎重に状況を分析する。ここから何が動くのかは、美緒でもわからない事だ。
◇
消失したものは二度と戻らない
消失したものを再び生み出したとしても、それはすべて別物。
艦娘はこれが当たり前だ。ウィッチも然り、どんな物だろうと。
大きく旋回しながら目的地点までたどり着こうとしていく巡航ミサイル。私は直感で04-MARVEを撃ちこんでいくが、それも数ミリ単位で外す。
何かおかしい……としか言いようがない。撃ち方や接近方法を変えても当たらない。
ネウロイのコア……いや、それはない。まず深海棲艦が撃ち出したものだ。あり得ない……
今度は一度MARVEをほぼ至近距離で撃たんと一気に接近する。しかし、嫌な予感は的中した。
「くっ……!ネウロイ!」
赤い光線がミサイルのいくつかの個所から私に向かって照射しようとする。私はギリギリ避けるが、接近できないと考えればMoonlightは持ち腐れだ。両手持ちならまだいいが、片手なのが痛かった。
しかし判明したことは少なからずある。ネウロイであること、間違いなくコアがあること。そして深海棲艦がネウロイと手を組んでいる可能性があるとこと。
考えてる暇はない。コアがあるとすれば、何とか海上で大破させないと……
直感的に星奈の体が動く。ちょうど海の上だ。このチャンスを逃すわけにはいかないと、機体を一気に密着させ、思考を変える。
固有魔法「全方位魔法攻撃」。3次元的な攻撃でネウロイを砕かんと、彼女の魔法力を使い発動。
その瞬間、周辺が眩い蒼い光につつまれ、星奈の体から一定範囲に魔法が放たれる。それは破壊を持ってして消え、そこから再び、ミサイルの弾頭の爆発が起こる。
爆発は、大きく、また非常に強烈な威力を持って放たれ、星奈を襲った。
◇
爆発を目視する4人。真っ先に動いたのは宮藤。美緒は止めようとしたが振り切られ、結局ついてく羽目になった。
あのウィッチはどうして爆発に巻き込まれながらも自ら破壊しに向かったのだろうか。いや、あの動きは普通のウィッチではないのだが、ともかく確かめるために2人は向かう。
「坂本さん!あれです!」
宮藤が指しながら美緒に伝える。美緒は不思議ながらも同じ方向を向くと――――――
そのウィッチが緩やかに落ちていくのが見えた。このままでは、海面に激突する。その状況をどうやって助けるか。答えはすぐ浮かんだ。
「宮藤!武器を捨ててあのウィッチを救助するぞ!」
「はい!」
美緒はすぐに指示を出す。それに従って宮藤も武器を捨てて救助に向かった。
◇
――――――通信から作戦終了
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