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FAIRY TAIL ー唯一の滅竜魔導士ー
妖精の逆襲
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ていた。

「お願い、ラクサス。」

『何で俺がクソジジイ達を助けなきゃ行けねぇんだよ、尻拭いなんかごめんだな。』

「ミストガンは音信不通、ギルダーツも100年クエスト中で頼めるのが貴方しかいないのよ…」

『知らねぇよ、つかお前らが弱いのが行けねぇんだろ。勝手にやっててくれ。』

「ちょ、ラクサス…!仲間が狙われてるの…!」

『仲間だぁ?』

「ルーシィよ…」

『あぁ、あの乳デケェ女か。俺の女になるなら助けてやってもいいぜ!それから、クソジジイにはさっさとマスターの座を降りろって言っとけ!』

「……っ、貴方ね…!」

「とりあえず、お前脱いでみれば?俺は以外とそういうのは弱いん……」

パリン…

ミラが我慢の限界だったのか、ラクリマを破壊した。

「信じられない…あんな人が妖精の尻尾の一員だなんて、いいわ、次は私も戦う!」

「な、何言ってるのよ!今のアンタじゃ…!」

「分かってるわ、それでも…!」

「いくら"元S級魔導士"でもね…」

俺は飲み物を手に取る前に、ミラの頭にぽんと手を置いた。

「アルマ…」

「ミラの気持ちもよく分かるよ、でも今ミラが無理をしても意味が無い。他のS級魔導士に連絡してみてくれ。」

「……うん。」

──さて、こっちのS級魔導士が2人か…

俺は飲み物が入っているガラスコップを持ちながら考える。

「ごめんね…私が家に帰れば済むことなのに…」

何でもファントムの奴らはルーシィを家に無理矢理でも連れてこいとルーシィの父親に言われて幽閉したとのこと。

ルーシィは世間で言うところのお嬢様だからだそうだ。

俺は飲み物を持ちながらも、しっかりとルーシィに聞こえる声で言った。

「帰りたくない場所に帰る必要は無いと思う。」

「え…?」

「例え、そこが本当の家族がいる家でも"ここに居たい"と思えない場所に居続ける理由はあるか?」

「でも………。」

「俺達の事は気にしなくていいさ、ただルーシィ。君は何処に今もこれからも居続けたいんだい?」

俺の問に我に返ったのか、ルーシィはハッキリと涙目で言った。

「ここに…フェアリーテイルに居たい…!」

「なら、やる事は決まりだな!」

ナツが拳と拳を合わせてルーシィに笑顔を向けて言った。

──俺も準備しないとな…

カランと音を立てて、氷が傾いた瞬間揺れが生じた。

「な、なんだ!?」

「まさか…!」

俺はテーブルに飲み物を起き、外に出た。

「来やがったか、幽鬼の支配者…!」
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