第五章 Over World
私の、最高の友達
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!!」
「なッ・・・だめ!!まどか!!!」
「おい・・・待て!!!」
制止するほむらとショウ。
だが、二人が止めるより早くまどかは「その願い」を口にする。
もう止まらない。止められない。
その願いに、キュゥべえは驚愕する。
「な・・・そんな・・・・その願いは宇宙全体を書き換える物だ!!君は神にでもなるつもりかい!?」
「なんでもいいよ。今のこの状況からみんなを救って、今のあなたの思い通りにさせないのは、これしかないから!!」
「君は・・・・・すべてを戻すつもりなのかい!?」
「さあ、叶えてよインキュベーダー!!!私の願いを!!」
「だめ!!まどかァッッ!!」
「アンクッッ!!」
「チィッ!!」
彼女は宣言する。
それは文字通り――――すべてを救いたいと願う、彼女の偽りのない願いだった。
「過去、現在、そして未来の―――――――全ての魔女を、消し去って」
そして、願いが履行される。
世界が光に包まれて―――――
そして少女たちはそれに飲まれた。
キィン―――――・・・・・・
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今までの過去から未来までの、全ての魔女を、消し去りたい。
魔法少女が魔女になるその瞬間に、そんな彼女たちを救い出したい。
希望から始まった彼女たちの想いを、絶望でなんか終わらせない。
それは、世界の仕組みに関わる改変だ。
それを為せば、確かに魔法少女たちは救われる形をとるのだろう。
だがその代償に
「鹿目まどか。君は大変なことをしたね」
「どうして?」
「君はその願いを以って、世界の因果に手を出した。新しい因果のもとに、君は存在することになるんだ」
「うん」
「どういうことか、解っているんだね?」
全ての宇宙とでもいえる空間に、まどかは浮いている。
姿はしないが、キュゥべえの声もする。
彼女の目に映っているのは、宇宙の始まりだ。
彼女の願いは魂の行く末を操作するものなのだから、それは大きな改変だ。
「魔法少女限定とはいえ、君は魂の導き手となった」
まどかが、静かに弓を引く。
矢先にはピンクの炎が灯り、それが優しく揺らめいた。
「つまり君自身が因果となってしまう。死ぬこともなく、認知されることもなく、君は永遠に存在し続けることになる」
「そうだね」
「それは、死よ
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