第五章 Over World
私の、最高の友達
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触手の網を潜り抜けていく。
「だけど・・・・翼刀お前、ホントにいいこと言ったよ」
バシィ!
飛来してきたそれを、掴む。
地面に円を描くように回し、その剣を構えた。
ジャカッ!!
「人の希望に終わりなんてない。願いはこの一瞬にだって生まれているんだ」
集う。
天馬の輝きの元、十五天帝が集結する。
「もし、人の願いと希望が、その程度で尽きるなんてことがあるんなら・・・・俺の翼はとうの昔に、その輝きを終わらせている!!!」
バサァッ!!!
銀白の翼、開翼
十五天帝の全てを手元に
「希望をかなえた後、それを使い果たした後には、絶望しか残らない・・・・そんなことは、ない」
十五天帝、全開
「一つの夢をかなえたら、次の希望が生まれるんだよ!!」
ゴ―――ンッッ!!!
銀白の眩い閃光が、ワルプルギスの夜に真正面から激突した。
無数の触手を一本に束ね、その一撃に真正面から迎え撃つワルプルギス。
だが、この一撃に乗っているのは
「貰うぜ・・・・「今まで」という奇蹟を越える・・・・これから先の、未来ってやつをな!!」
ジュォウッッ!!
その一撃に触手は焼け散り、周囲にはバラバラと炭になった塊が落ちていく。
が、蒔風はまだ終わっていない。
その一撃の後、一気にワルプルギスの真下にもぐりこみ、今一度一撃を叩き込む―――――!!!
「ソラウス・キング――――フィフティーンッッ!!!!」
ゴ、バゥッ!!
真下からの砲撃に、ワルプルギスの夜は全身を焦がす。
身体を包む紺のドレスも、身体を形作る歯車も、嗤う口が張りつくその顔面も
触手攻撃が止み、蒔風がその場に膝を落す。
汗が顔面を伝って落ち、横隔膜はその可動域の全てを使って肺に空気を取り込んでいた。
剣を地面に突き立てて耐えようとするが、膝はそのままズルズルと地面に落ちてしまう。
そのまま顔は下を向き、剣さえなければまるで祈るかのような格好になって蒔風が大きくため息をつく。
「チクショウ・・・・・」
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「なんで・・・・・」
まどかは悪夢を見ている気分だった。
いや、悪夢だったほうが、夢である分まだマシかもしれない。
目の前で、銀白の光線がワルプルギスの身体を焼き尽くした。
その一撃の勢いなのか、それとも耐えられなくて戻ったのか、ワルプルギスの身体が元のように逆さに還
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