第五章 Over World
遠ざかる真実
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ルクルといじりながらそれにもう一度口を付ける。
彼女にとって、この話はもう終わったことになったらしい。
「ちょっと・・・どういうことなのか教えなさい!!」
「あぁ、ごめんなさい」
「・・・・・」
こちらを向くこともなく、口にグラスを運びながら答える梨花。
まったく謝罪している気は無い。
多少なり頭にくるほむら。
それを感じ取ったのか、チラリとほむらを見た梨花は、またクスクスと笑い出す。
「私は謝罪したわよ?」
「そんな言っているだけで、謝罪だと本当に思っているの?」
「違うわね」
「だったら・・・・」
知っていてやったと言う梨花。
それが余計に腹立たしい。
だが、そんなほむらにサラリと梨花は言う。
「わかっているじゃない。つまりはそう言うことよ」
「は・・・・?」
「今自分が言ったこと、もう一度考えて見なさいな」
そういって、完全にほむらを意識から外す梨花。
一方、ほむらは顎に手を当てて考え始めた。
カケラを見る。
これ以上進めないカケラは、合わせて四つ。
まどか、さやか、マミ、杏子
それぞれ一人一つずつだ。
恐らく、これが最も重要なカケラに違いない。
だが、それを突破するカケラが見つからないのだ。
すでにみたカケラを、もう一度見る。
違う。
ここにはない。
まだ未開帳のカケラを見て回る。
どれも違うと思う。
すでにいくつかのカケラを見たほむらにはわかる。
いったい、あれを開くにはどうすればいいのか――――――!!!
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「死ねぇ!!!」
「きゃっ!?」
ドズゥッ!!と、畑仕事に使うようなクワが地面に突き刺さる。
本来ならそれでいいのだろうが、今これを握っている男の目的は地面にはない。
唯子は村の中を走り回っていた。
追いかけてくるのは、凶器と化した生活用品を手にする住民たちだ。
子どもを抱えて逃げるのにももう限界だ。
一旦撒けても、いかんせん狭い村。五秒としないですぐに見つかる。
「ッ・・・・今はここに!!」
そんな唯子が再び住民を巻いたところで、目の前に小屋が飛び込んできた。
絶妙のタイミングだ。そのに入り込み、身体を隠す唯子。
外の住民たちは唯子を見失い、見つけ出そうと
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