第五章 Over World
カケラ紡ぎ Tips2
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「これでこのカケラは完成ね。それにしても、二、三段階必要なカケラも出てきたわね」
フゥ・・・と、疲労から深いため息をつくほむらに、宙で座って足を組む体勢の梨花が感心するように語る。
「ま、安定させてあげてるから、それになりに進みはいいけど」
それでも面倒な道筋してるわね、とやはりクスクス笑う梨花。
「まさか、時系列が前後して解決できるカケラがあるとは知らなかったわ」
「未来に答えがあることも当然あるわ。ま、今からしたらすべて過去だけど」
だからここにカケラも揃えられる、というわけだ。
少しだけ話をしてから呼吸を整える。
そしてほむらが、次のカケラに手を伸ばした。
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「私が魔法少女になった理由?」
「ええ・・・そうね。それを聞くらしいわね」
「?」
帰り道の、魔法少女のパトロール。
マミはまどかと一緒らしく、今はさやかとほむらという珍しい組み合わせだ。
どうやらそこでそういう話題になったらしい。
最初こそ恥ずかしがって言わなかったらしいさやかは、照れながらもようやくその契約の話をする。
「私さ・・・幼馴染に恭介ってやつがいてね」
「・・・確か、バイオリン奏者だった・・・」
「あれ?まどかにでも聞いた?まあいいや。で、そいつが今病院に入院してんのよ」
意味が被ってるわ、と突っ込みをこらえ、黙ってその話の先を聞く。
「そいつ、才能あってさ。でも事故で弾けなくなっちゃって・・・・治っても、前みたいに演奏は出来ないんだって」
それは知っていることだ。
その彼を憐み、治してあげることを願い、彼女は魔法少女になった。
まだリハビリ中で病院にはいるが、時期に退院してくる。
だが、知っているからと言ってそれを流してはいけない。
それを、ここ数回で学んだ。
「じゃあ・・・・美樹さんは上条恭介が好きなのかしら?」
「い、いきなりフルネーム呼び捨て?ってか、え?えぇっっと、その・・・・昔からいた腐れ縁だからね・・・・ただ、あいつが苦しそうにしているのは見ていられなかったんだ・・・・」
「怪我に苦しんでいるから?」
さやかがそこで考え込んでしまう。
はっきり見たわけではないが、そのかばんの中には彼に送るつもりのCDが入っているのだろう。
献身的な、さやかの行動。
その行動の根幹を、知
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