第五章 Over World
あなたはうまくいくかしら?
[4/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
だが翌日
村はパニックになった。
------------------------------------------------------------
「おい!!向こうの家もみんな死んじまってる!!」
「眠ってるみてぇだが間違いない・・・・また死人が出たぞ!!」
その晩のうちに、さらに四軒の家で死人が出た。
症状は全く同じだった。
「神父様が大丈夫だって言ってたのに・・・・」
「そう言えば俺知ってんぞ。死んだの、みんな昨日あの家を見物に行った奴らの家だよ!!」
「何の病気なんだ・・・・?」
神父も、その手伝いの唯子も街を走り回って遺体を回収している。
その間にも、村の中ではうわさが飛び交っていく。
「なあ・・・・本当に病気なのか?」
「なんだって?」
「だってあの神父様が感染しないようにしてくれたのに、死人が出たんだぞ」
「じゃあ・・・なんだっていうんだよ」
「・・・呪いかも」
「呪いだァ!?」
その日のうちに、あれは病気ではなく呪いである、という噂が町中に広まった。
神父に対する信頼もあり、病気じゃなく呪い、という考えは、確かなこともなく村の中で確定事項となっていく。
そして
「おい、まただ!!」
「もうあたし嫌だよ・・・こんな村・・・」
「くそ・・・なんの呪いだ!!」
「神父様!!私たちの何がいけなかったのでしょう!?」
「ま、待ってください!!これは呪いではありません!!」
「じゃあなんなんだ!!あんたがキチンと埋葬して、うつらないって言ってたじゃないか!!」
「それ以上の感染力だったとしか・・・・」
苦情を呈する村人たちの対処。
神父はそれに追われ、遺体の埋葬も人手が足りなくなってくる。
そして、次第に噂だったそれにさらなる尾ひれがつく。
「なあ・・・・神父は本当にちゃんとやっているのか?」
「どういうことだよ」
「だってそうだろ?家の近くで見物してたやつが死んでんのに、それよりも近いあの神父が無事なんておかしくないか?」
「そういえば・・・・」
「まさか!神父様に限って・・・・」
否定されるが、もし一つの理由がつけば即座にそれは肯定されるだろう。
そして、翌日に神父が倒れた。
「神父さん!!」
「ああ、唯子さん。大丈夫ですよ、疲れただけです・・・ふぅ」
そう言って、座って水を飲む神父。
唯子にはそれがあの病気によるものなのかどうかはわからない。
だが、人の口に戸は立てられぬ。
その話はすぐに町中に知れ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ