第五章 Over World
答えを出すのはお前じゃないよ
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な」
「大丈夫。絶対に・・・あいつは倒すから!!」
「あ・・・・待っ」
て、と言い終わらないうちに、二人は飛び出していってしまう。
タトバキックと、出しきれる全ての刃の射出でワルプルギスへと攻撃を仕掛ける二人だが、相手の力はもはや歯止めが効かず
ドウッ!!
「ガッ!!!」
「ぐブッ!!」
ドドゴシャァッッ!!
来たままを、そのままの軌道で弾き返されてしまった。
ほむらはその二人を受け止めようとして、そのまま一緒に吹き飛ばされてしまう。
三人が落ちた先は、一面が水浸しの大地だ。
所々に瓦礫が転がっており、一見すると神秘的な場所にも見える。
そして、ほむらには見覚えのある場所だった。
幾度も幾度も、彼女がこれまで絶望に打ちひしがれ、敗北してきたあの場所だ。
「あ・・・あぁ・・・・やっぱり・・・無理なの・・・・?」
「そんなこと・・・・・あるもんか!!」
「あぁ・・・・絶対に・・・勝つ・・・・」
ほむらの言葉を、全身全霊の言葉で否定する二人。
だがもはや膝で立つことも困難なほど、二人は疲弊していた。
と、彼等の横の瓦礫の上に、白い獣が現れた。
「やあ。調子はどうだい?」
キュゥべえである。
いつもと変わらない口調で、シレッと聞いてくる彼だが、誰一人として目線を合わせない。
「まったく。あれに勝とうと思えること自体が不思議だよ。どうしてそんなに立ち向かえるんだい?」
「護りたいものがあるからだ!!」
「そこまでして守りたいなら、まどかに頼めばいいじゃないか。彼女なら一撃でワルプルギスの夜を滅ぼせるというのに」
「な・・・に・・・?」
キュゥべえからの、またもや初めて聞かされる話。
まどかの、魔法少女の素質。
「あれを・・・・一撃で!?」
「そうさ。彼女ほどの素質を持った子はいまだかつていなかったよ。これもすべて、暁美ほむら。君のおかげだ」
「わたし・・・?」
キュゥべえの話では、魔法少女の素質とはその身に背負った因果による物らしい。
そしてまどかは、一般の少女にしてはありえないほどの因果を背負っている。
それは一国の王女や、歴史の転換点にいるような英雄と同様の。
否、もはやそれ以上の因果であると、キュゥべえは語る。
「暁美ほむら。君は時間操作の魔法を使う。つまり、君は何度もやり直したのだろう?鹿目まどかを救うという目的で」
ほむらの魔法。
時間操作魔法。
そう、彼女は今まで幾度も、この時間を経験しているのだ。
最初の時間軸で、彼女はまどかがワルプルギスとの戦いで死んでしまうのを見てしまったのだ。
そこで
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