第五章 Over World
答えを出すのはお前じゃないよ
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が、確かな手ごたえを感じたオーズが、プテラヘッドの翼で飛行しながら様子を見る。
ほむらも河川沿いの柵の上に立ち、翼刀はアーチ状の橋の、途切れた先端で見上げている。
ゴォッ――――!!
「え、グァッ!?」
「映司さん!!ぶあっっ!!!」
「な!?キャぁッッ!!」
しかし、直後に三人を衝撃が襲う。
空中のオーズに、ビルが一つ激突してきたのだ。
翼刀には破壊された橋の鉄骨が薙ぎ払われ、ほむらの元には砕けたビルの石飛礫が降り注ぐ。
ザバァ!!と、水中からシャウタコンボに変わったオーズが河川に這い上がり、吹き飛ばされてビルの内部にまで叩きこまれた翼刀がヨロリと立ち上がる。
ほむらも魔法を使って回避したようだが、最初の数発は当たったらしく、腕を抑えて立ち上がる。
ワルプルギスの夜は健在だった。
爆炎の晴れたその先には、まるで嘲笑うような甲高い笑い声をあげる巨大な魔女の姿がそこにある。
しかも、その通過した後の街は世界の終わりと言わんばかりの崩壊をしていた。
ビルは浮かび、雷が踊る。
空中に地面が浮き、島のようになっていた。
それもある物はクルクルと回っていたり、ぶつかり合って破壊したり――――
世界の崩壊、とでもタイトルを付けるような、そんな光景がこの先にあった。
「何だこれ・・・・こんなのどうやって・・・・うわ!?」
その光景に唖然とする翼刀だが、直後にそのビルが揺れた。
自分が飛び込んできた穴から脱出すると、そのビルまでもが浮上し始めており、その後同じように浮上したビルと激突して粉々になって落ちる。
跳び出し、ビルの屋上に着地する翼刀だが、そこにビルが墜ちてきて回避、再び跳ぶ。
だがそれを狙ったかのように、他のビルが翼刀に向かって飛来してきた。
「こいつっ!!」
「セイヤァ!!」
だがそのビルはオーズ(タトバコンボ)のメダジャリバーで真っ二つに切り崩されて翼刀の両脇を通過していく。
オーズに抱えられ、翼刀が移動して行く。
着地したのは、もとは何処かの広場だったのか、円形の足場だ。
枯れた木が一本生えており、RPGのゲームだったら最後の戦いの前のセーブポイントにでもなっているかのような場所になっている。
そこにはほむらもおり、一旦の集合場所となっていた。
「ほむらちゃん、他の武装は!?」
「さっき大穴に落として時限爆弾500発ぶち込んでやったわ」
「・・・・でもダメなのか・・・?」
コクン、と頷くほむら。
その目には涙が溜まり始めているが、翼刀とオーズがその肩を叩いて大丈夫だと言葉を掛ける。
「結構魔力使ったろ?ちょっとそこで見て
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