第五章 Over World
答えを出すのはお前じゃないよ
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その高さ、五十メートル。
翼刀のコントロールできるギリギリの長さまで刃を連結させて、その刃を不動拳で共振させながら、渾身の力で振り下ろした。
バガッ、ギィッッ!!!
「ぐっっ!?こいつッッ!!!」
真正面からの刃に激突し、ワルプルギスの額で火花が起きてせめぎ合う。
だがジリジリト押され、翼刀が踏ん張りながらも退げさせられていく。
それでも押し込もうとするものの、コンクリートに二本の平行線を抉り付けながら下がってしまう。
「―――――ぁぁあああああ!!舐めんなぁ!!!」
ゴゥッッ!!
しかし、新参とはいえ翼刀は「EARTH」内でも屈指の実力者だ。
剣にさらなる力を込め、さらに刃を発射してワルプルギスの顔面に直撃させていった。
さすがにそれは聞いたのか、押す力が多少ゆるむ。
その隙に翼刀はヴァルクヴェインを引き、斬る形から突きに構え、その胴体目掛けて一気に突き出していく。
「これで―――」
ドギャギャギャギャギャオォゥッッ!!!
「どぉダァッッ!!」
刃が次々と弾かれて砕けるが、構わない。
一直線に刃を射出し、一本の剣のように突き出していく翼刀。
しかし
バキィンッッ!
「な!?」
連なる刃が、一斉にすべて砕けた。
ワルプルギスに当たった物だけならわかるが、そこにつながっていく全ての刃が砕け散ったのだ。
その反動に仰け反りながら、翼刀が悪態をつくような苦い顔をする。
そのまま倒れるようにし、後ろに片手を付き、側転で着地。
その場から一気に跳び退き、次の一撃に場を開ける。
橋を挟むようにして、両側から誘導ミサイルを搭載した箱が浮上してきた。
その上に立つのはほむらだ。
手に持つスイッチを押し、左右から一斉にそれを発射させる。
まずは下部の顔面から命中したそれは、だんだんと上部へと上がっていき――――
《プットッティラ〜ノ ヒッサーツ!!》
そのミサイルに乗って一気に上昇し、ワルプルギスの真上にオーズプトティラコンボが現れる。
所有するセルメダル五百枚をすべて投入し、紫の波動が魔女の全身を包み込んだ。
ギュッゴォッ、ドンッッ!!!
「うおッっ!?」
「くっ・・・・」
「セイヤァァァアアアッッッ!!」
その一撃に橋は途切れ、水面は荒れた。
ほむらの用意したミサイルを打ち切った箱は流され、川の水位が一瞬だけ二メートルは減る。
河川沿いに水が押し寄せ、水害とも取れる量が流れ込んだ。
更に爆散した川の水が墜ちてきて、雨のように降り注ぐ。
ザッ
「これで・・・どうだ!?」
爆炎で見えない
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