第四幕:自然な虹の輝き
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ンリーフのフォトスタンドを、七夏ちゃんに手渡す。
七夏「わぁ☆ ありがとうございます☆ 大切にします!!」
時崎「こんな形でも、お礼が出来てよかったよ」
七夏「私、あまり写真屋さんに来なかったから、セブンリーフの写真立てがある事を、知りませんでした☆」
その言葉からも、溢れる嬉しさが伝わってくるのだが、『あまり写真屋さんに来なかったから』という言葉から、やはり・・・まだはっきりとは分からないけど、俺は七夏ちゃんに、写真も好きになってもらいたいと思う。
時崎「そのフォトスタンドに似合う写真が、早く見つかるといいね」
なんとなく言った俺の言葉に、七夏ちゃんは、
七夏「はい☆ えっと、良かったら、また、私の写真・・・撮ってくれませんか!?」
時崎「え!?」
七夏「・・・・・」
思いがけない申し出に俺は驚きつつも、二つ返事でOKした。また、七夏ちゃんの写真が撮影できる!! しかも、今度は七夏ちゃんからのお願いである。七夏ちゃんの為にも綺麗な写真を撮らなければ・・・と気合が入ってきた。
時崎「勿論OKだよ。できれば、景色の綺麗な所で撮影ができれば・・・」
七夏「景色の綺麗な場所・・・私のお気に入りの場所でも、いいですか?」
時崎「お気に入りの場所・・・勿論!! その方がいいと思う!!」
七夏「では、私、案内いたしますね!」
俺は七夏ちゃんの予定があった事を確認しておく。プレゼントをした事で七夏ちゃんの予定が変わってしまうと、プレゼントの意味が薄れてしまう。
時崎「七夏ちゃんの用事は大丈夫!?」
七夏「あ、そうでした!! お心遣い、ありがとうございます☆」
七夏ちゃんの予定を先に済ませる・・・どうやら、書店と、後は凪咲さんから頼まれた買い物もあるらしい。早速書店に向かう。
七夏「柚樹さん、何かご予定があれば、私はここで・・・」
やはり、七夏ちゃんは距離を置いているのか、そう切り出してきた。俺の予定は特にない。強いて言えば、さっきお話した七夏ちゃんとの写真撮影の約束だけだ。
時崎「特に予定はないので、俺も書店に寄ってみるよ」
七夏「はい。では、私、本を探してきますね」
そう言うと、七夏ちゃんは、小説コーナーへ向かったようだ。俺は、写真関連の書籍を探してみる。ふと一冊の書籍が目に留まる。「空」と「虹」をテーマにした写真集だ。俺は自然とその写真集を手に取り、その世界へ飛び込む。その世界の写真は、俺が思っていたよりも鮮明に虹を捉えていた。虹ってこんなにコントラストがはっきりしているのか。何か後から写真を加工しているのではないかと思えるほどだ。この書籍の虹と比べたら、自分の撮影した虹は「見えていない虹」のように思えてきて、少し切ない。
時崎「ん? これは・・・?」
そ
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