戦いの開幕
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ハルマ、レツ、カナの三人は船の中で待機していた。ハルマとカナは手裏剣とクナイを仕込み、準備をする中、レツが文句を言う
「何で、オレ達だけ着物を着なきゃならねーんだよ!」
「仕方ないでしょ。宿にあるんだから。それとも何?着物無きゃ着る物ない訳だけど、それでもいいの?」
レツの言葉にカナが言い返す。それに対して何も言えず、黙り込むとリンが襖を開けて、顔を出す
「そろそろ船が見つからずにいられる地点だけど大丈夫?」
「ああ。俺達はいつでも」
外に出て、オビトがいる場所へ行く。彼はハルマ達に笑顔を見せると一言だけ喋る
「アドバイスは一つだけだ。必ず生き残れ??」
ハルマ、レツ、カナの三人は砦のすぐ近くにまで近付いていた。そこにはアサヒの姿もある
「しかし、何で姫まで着いて来るのか」
「覚悟を決めたと言った筈です。夜桜がある場所まで行きます」
せめて船の中で待っていて欲しかったというのが本心だ。発破をかけたハルマ自身も着いて来るというのは予想外だった
「まあ、いいんじゃね?さっさと行こうぜ」
「そうだな。行くか」
来てしまったものはもう仕方がない。諦めの感情を抱いているハルマはインカムを着けながらカナに指示を出す
「カナ。白眼で砦の中の様子を見れるか?」
「任せて(白眼??)」
目元に血管のような筋が浮かび上がり、砦の中を白眼の能力を使って見る。カナの眼には中が透けて視えている。砦にある部屋の数、夜桜がある場所、人の人数。その全てをカナは把握する
「最上階に夜桜があるわ。男が二人そこにいる」
ハルマ達が入ったという報告を聞いたオビトは敵を薙ぎ払いながらも、安堵から笑みを浮かべる
「よし!乗り込めたな??」
「あの人達が行った所で無理だって。あそこには番人が二人。いや、三人。その中の一人には下忍の彼らじゃ勝てないだろうね」
自身と対峙するレイ。彼女の言葉を安易に信用する事は出来ないがこの言葉がもし本当なら不味い。そう考えたオビトは焦りを感じる
「(こいつの話がホントなら不味い!早く行かねえと!)」
「こうなったらさっさとてめえらを倒してあいつらを追わねえと??」
ハルマ達は砦の最上階に着き、扉に手をかけたハルマが三人に問い掛ける
「もうすぐだ。準備はいいか?」
無言で頷く三人に頷き返したハルマは扉を開ける
「よし。行くぞ!」
入ると中にはシリュウとダイゴの二人がいた。夜桜は確認出来ないが、近くにあるのは間違いないだろう
「(奴らを倒して夜桜を取り戻す)」
それがハルマ達三人の考え。戦闘は避けられない
今、戦いの火蓋が切って落とされようとしていた
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