蒼雷の恋慕 04
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に友達と一緒に居る時も同じ気持ちを抱くことはある。けど好きな人に抱く想いは友達に抱くものとは比べられへんのや。
「ええか、特別な好意を抱く相手の場合はそんなに単純な気持ちやない。一緒に居りたい、話したいと思っても恥ずかしかったりして自分の気持ちに素直になれなかったりするんや」
「それじゃあ仲良くなれないんじゃないの?」
「ちっ、ちっ、ちっ……己との戦いに勝って相手と話すことが出来たり、不意に相手から近づいてきてくれたりして話せたとき、もどかしかった時間が吹き飛ぶくらい幸せを感じるんや。特別な好きって気持ちを抱いてる相手のことは……気が付いたらその人のことばかり考えたりしとるもんやからな」
その証拠にレヴィにこんな話しながらショウくんのこと考えとるし。
久しぶりに手料理を振る舞うわけやけど、ショウくん美味しいって言ってくれるやろか。美味しいって言わせる時間はあるけど……ショウくんは王さまのご飯も食べとるからなぁ。
王さまの方が私よりもショウくんの好み知っとるから……私の被害妄想みたいなものやけど、女として負けてる気になってまう。
ショウくんのお嫁さんを目指してるんやから誰よりもショウくんの好きな味を目指したい。それは恋する乙女として当然の想いのはずや。
そこまで考えて私の頭に不意に過ぎる疑問。どうしてレヴィは好きという気持ちを知りたいと思ったのか。これまではよく分からないで終わらせていたというのに……質問に答えたんやから理由を知る権利はあるはず。
「ところで……何でレヴィは突然こんな話を聞きたくなったんや?」
「え……それはね、最近ショウやシュテるんに好きの違いとか考えろって言われたりしたからかな」
ショウくんはともかくシュテルも……って思うあたり、私の中のシュテルの印象も大分偏ってもうてる。ちゃんと思い出すと異性に対する振る舞いに関しては割と指摘しとったわけやし。
レヴィももう大人なんやから今後のことを考えると大切なことやな。レヴィだっていつかは結婚するわけやし。
「でも珍しいなぁ。前も似たようなこと言われてた気がするけど、そんときはよく分からんって考えようとせんかったのに」
「まあね。正直分からないことを考えるのって疲れるし……でもちゃんと理解出来た方がもっとみんなと仲良くなれる気がするからね。それに理解しないとショウに結婚してって言ってもダメみたいだし」
「まあ話せる幅は広が……うん?」
今のは私の聞き間違いやろか。今レヴィがとんでもないことをさらりと言うた気がするんやけど。
「なあレヴィ……最後の方って何て言うたん?」
「ん? 好きって気持ちをより理解しないとショウが結婚してくれないって意味合いのことを言ったよ」
「……どどどどどういうことや!?」
話の流れがよく
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